214: ◆YItGnij4zE[saga]
2012/04/16(月) 21:08:21.18 ID:auMmH0XSO
小次郎「(しかし…なんと重く、速い剣捌きよ)」
小次郎「(静と剛を完璧に兼ね備えた剣…それに)」
小次郎はマサカド公の刀に目を向ける
小次郎「(あの刀…あのような一撃を放ちながら、一切刃こぼれしていない)」
小次郎「(流石、反りの入った刀を初めて作らせたという、平将門の刀よ)」
平将門はかつて、反りの入った刀を初めて作らせたと言われている
その為、その刀−錦包毛抜形太刀(にしきつづみけぬがたたち)は日本の刀の中では最高とも言える神秘を持つ刀であり
宝具の域までに昇華されたその刀はちっとやそっとでは傷は付かないのである
マサカド「(…なんと静寂な剣捌き)」
マサカド「(絶え間無い努力と天性の才能が生み出した賜物か)」
マサカド「(恐らく、剣の鋭さは我より上だろうな…それに)」
マサカドは小次郎の刀を目に写す
マサカド「(あの刀、あの長さから言って物干し竿だろうが、何も神秘性も感じぬ…ただの鉄の刀)」
マサカド「(にも関わらず、我の刀を受け流したあの動き…それ自体が神秘とも言えるな)」
佐々木小次郎は実は亡霊に近い存在である
しかし、一生を剣を振る為に生きたような存在でもあり−
−その剣捌きはまさに、佐々木小次郎の一生その物と言えるのであった
マサカド「(そして奴は、まだ何も一撃も放ってはいない)」
小次郎「(それに先程の剣、左手は添えるだけ…片手で振ってるようなモノだ)」
マサカド「(先程まで佐々木小次郎は−)」
小次郎「(今までマサカド公は−)」
−まだ、肩慣らしをした程度だろう−
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