過去ログ - 続・八幡「ぼくはきれいな八幡」雪乃「」
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1:1[saga]
2012/04/02(月) 20:05:52.26 ID:jssOZe1F0
ガガガ文庫 渡航 「やはり俺の青春ラブコメは間違っている」SS

ex14.vip2ch.comの続編です。

希望があったので、書くことにしました。
プロットはまだ未完成で、着地点を探りながらの見切り発車となりますが、いましばらくおつきあいを…

更新は、少し遅くなると思います、すいません(汗

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2:1[saga]
2012/04/02(月) 20:24:11.42 ID:jssOZe1F0
八幡の記憶が戻ってから数日後の奉仕部部室

??「…なんかもー、し に た い」


3:1[saga]
2012/04/02(月) 20:30:28.63 ID:jssOZe1F0
テーブルに突っ伏し、死体が…いや、八幡が呟いた。その目は普段の1.5倍マシマシで腐っている。

結衣「ヒッキー、どうしたのよ…せっかく、記憶が戻ったんでしょ?」

雪乃「…ひょっとして、さっそく、周囲から人が離れていって、数日前との落差に落ち込んでいるのかしら」
以下略



4:1[saga]
2012/04/02(月) 20:34:49.63 ID:jssOZe1F0
八幡の記憶が戻り、奉仕部の正式部員も再び部室に集うようになっていた。
にもかかわらず、雰囲気は重苦しい。その理由は、先ほどから陰鬱なオーラを垂れ流しているこの男にあった。

八幡「…ちゃうねん」


5:1[saga]
2012/04/02(月) 20:36:15.75 ID:jssOZe1F0
雪乃「…では、どうしたというの?」

結衣「…なぜ関西弁?」アセ


6:1[saga]
2012/04/02(月) 20:38:28.47 ID:jssOZe1F0
八幡「記憶が元に戻れば、またぼっちに戻れる…そう思っていた時期が俺にもありました」ボソボソ

雪乃「…違ったというの?」


7:1[saga]
2012/04/02(月) 20:41:30.52 ID:jssOZe1F0
八幡「…クラスでさ…記憶が戻ったこと、みんなに伝えたんだよ」

雪乃「…………」

結衣「みんな、祝福してたよ?」
以下略



8:1[saga]
2012/04/02(月) 20:44:48.43 ID:jssOZe1F0
八幡「ああ…そうだな。そう…みんな、素直に祝福してくれた。悪意のかけらもない態度でな」

結衣「よかったじゃん! それでなんでそんなに落ち込んでるの?」

雪乃「…何か、挙動不審な反応をしてしまった、というところかしら」


9:1[saga]
2012/04/02(月) 20:45:40.93 ID:jssOZe1F0
八幡「…挙動不審…ああ、そうだな。ほぼ正解だ」

結衣「え? そうだったっけ?」アセ


10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]
2012/04/02(月) 20:46:23.84 ID:2ohOmqFD0
続編乙


11:1[saga]
2012/04/02(月) 20:49:23.69 ID:jssOZe1F0
八幡「なにか考える前にさ…俺の体が勝手に反応したんだ…」シクシク

雪乃「…どんな痛々しい反応をしたというの?」
いっそ優しげな声で雪乃が問う


12:1[saga]
2012/04/02(月) 20:53:29.35 ID:jssOZe1F0
八幡「…記憶を失っていた間と同じ調子で『みんな、ありがとう! おかげで、戻ってこられた、感謝してる。いろいろ迷惑かけてゴメンな!』キラキラ …って…そしたら…」

雪乃「……………」


13:1[saga]
2012/04/02(月) 20:55:23.63 ID:jssOZe1F0
雪乃「…似合わないとバカにされたとか?」

八幡「…みんな、拍手喝采でさ…」

結衣「だからよかったじゃん! 今の話、どこにも落ち込む要素ないよ?!」


14:1[saga]
2012/04/02(月) 20:58:16.03 ID:jssOZe1F0
八幡「それだけじゃないんだよ! その後もさ、善意100%で話しかけられるたびに、体が同じように勝手にリアクションして
   爽やかに受け答えしちまうんだ… で、その後で自己嫌悪でこう…うああああぁぁぁ!って…」

結衣「どうしてそうなるかなぁ…」アセ


15:1[saga]
2012/04/02(月) 21:05:10.41 ID:jssOZe1F0
八幡「俺は、卑屈さにかけてだけは、誰にも負けない自信があったんだよ! それが、たかが数週間、記憶を失っていただけでこんなんなっちまうなんて…」シクシク

雪乃「比企谷くん…安心していいわよ。今のあなた、すごく卑屈だわ…」

結衣がドン引きし、雪乃がため息をつく。


16:1[saga]
2012/04/02(月) 21:13:51.35 ID:jssOZe1F0
ちょっと出かけてきます。


17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/04/02(月) 21:22:22.32 ID:m/5/D7pk0
ウオオオ、ォォォォ
始まった!


18:1[saga]
2012/04/02(月) 21:41:51.93 ID:jssOZe1F0
??「…前向きにとらえてみてはどうだ、比企谷」

ガラリと部室の扉が開いた。

結衣「先生!」
以下略



19:1[saga]
2012/04/02(月) 21:50:33.27 ID:jssOZe1F0
平塚「ふふ…まぁ、固いことを言うな」ニヤリ

静は意に介さない。雪乃もいつものことなので諦めてため息をつく。

平塚「比企谷、記憶を喪失していた時期のことも憶えているのだろう? その間の君の真摯な思索や努力、その結果としての他者との共感や達成…そういったものは、君の人格にしっかりと体験として刻み込まれたはずだ」


20:1[saga]
2012/04/02(月) 21:56:10.59 ID:jssOZe1F0
八幡「…………」

平塚「…君は、さまざまな要因によってすっかり捻くれてはいるが、記憶を失っていた時期のアレこそが、本来の性格なのではないか?
   私はあの体験が、これまで君を閉じ込めていた殻に、ヒビを入れたのではないかと思っている」


21:1[saga]
2012/04/02(月) 22:03:15.11 ID:jssOZe1F0
平塚「…実際、あの時の君の姿は賞賛に値するものだったよ。他者から好意的に見られたとて、正当な報酬だ。好んで卑屈になることもあるまい。
   
   …これを成長の機会ととらえて、これまでの腐った生き方をこそ反省すべきだ。そうだろう?」ニコリ

結衣がうんうんと頷く。
以下略



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