過去ログ - ブラック☆ロックシューター the game <或いはB☆RSもしくは黒岩射手の物語>
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◆NBqxtzZQDs
[saga]
2012/04/09(月) 23:14:25.05 ID:D4K62VGG0
幸いにも口喧嘩が殴りあいに発展することは無く、二人が落ち着いたところで部隊はトレーラーを回収に向かった
さすがに穴だらけのまま走るのは余りにも無用心では無いかと皆不安に思ったが、小柄な少女が作戦があると
自信満々に名乗り出た。
作戦といってもその内容は単純で馬車戦車が先頭を走ることで敵を蹴散らすだけだったので
余計に不安になっていたがどうやら杞憂だったらしい
ジェネレーターを破壊してからというもの敵に遭遇することは無く、警戒こそ怠ってはいないもののこの調子なら
無事に本部に帰還できるだろうと、ロスコルはほんの少しだけ緊張の糸を解く
隣には『最後の最終兵器』の少女が座っている、初陣であるにも拘らずアーマメントの群れを全滅させる戦闘能力
ジェネレーターを一撃で破壊する火力をロスコルは、否、皆がそれを見せ付けられた
正直、ロスコルは今起こっていることが夢ではないのかと思いたくなる。地球は異星人に侵略されてなどいなくて
人類は数えるほどになっているわけでもない、ましてやこんな女の子が最終兵器だなんてSF映画でもあるまいに…
きっと自分は交通事故で長い間眠りについているだけなのだ、だからこんな長い夢を見ているのだと
「……まぁ、そんなわけないんだけどな」
はぁ、とため息をつき、現実という重みがずっしりと肩にのしかかる。人類は滅亡寸前で、自分達が今生きているだけでも
奇跡なのだ、たった数十機のアーマメントに部隊は反撃もままならず、それでも生きているのは彼女達のおかげなのだと
大人が情けない、自分の無力さが嘆かわしく思える。と暗い気持ちになっているとハッと思い出す
そういえばさっきこの少女は自分が攻撃されなかった故に、(本人は全くそのつもりは無いとはいえ)仲間を見捨てかけた
だった。今思い出してよかったとロスコルは少女の肩を叩く
「?」
「あのさ、さっき言ってたろ…攻撃されなかったから敵じゃないと思ったって」
「うん」
「ごめん、俺の説明不足だったよ…正しくは仲間の敵は君の敵でもあるんだ。…だから次にあんなことがあったら
その時はお願いね」
「うん。わかった」
「他に何か今のうちに聞いて置くこととかあるなら聞いてよ、分かる範囲で答えるからさ」
まぁ、あっても取るに足らないことだろうと思う。しばらく少女は考え
「ねぇ、ロスコル」
「ん?何だい?」
「家来って何?」
「え?…え〜っと…なんでそんなこと」
「私、家来になっちゃった」
「は?」
どうやら大人も自分も決して無力ではないのかもしれない
家来の意味をなるべくあたり障り無く教えている間、興味深く聞いている少女を見ていると
なぜかそんな気がしたロスコルだった
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