過去ログ - 打ち止め「失恋でもしたの?」一方通行「……かもな」〜外付けHD〜
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103:叫び[saga]
2012/04/19(木) 22:10:16.94 ID:hZbfin/90






「バカヤロウ!!!」







初めて聞く自分に向けられた上条の怒声に、びくりとインデックスは思わず肩を竦める。


「何が幻滅しただ、何が許せないだ、ふざけた事ばっかり、勝手に言ってんじゃねー!!!」


上条がインデックスを、その背後で形を成そうとしている『モノ』を睨み付ける。


「そうだよ、俺はお前のことなんて何もわからねーよ。お前が何を悩んでたかもわからなかったし、何をしようとしてたのかも気付かなかった。

 お前といられりゃ幸せだから、きっとお前も同じなんだろうって思い込んで、勝手に満足してたおめでたいバカヤロウだよ!!!

 けどな、だったら何で言ってくれないんだよ。悲しかったら悲しいって、寂しかったら寂しいって、怖かったら怖いって……助けて欲しかったら助けてって……言ってくれないんだよ……」



最後の言葉は消え入るように弱々しかった。



「俺は鈍感で、無神経で、朴念仁でその上馬鹿だよ。でも……でもお前の言葉にはいつだって、何だって答えてきたつもりだ!!だから言ってくれよ。

 俺を呼んでくれよ!俺を頼ってくれよ!!俺を……俺を必要としてくれよ!!!」


インデックスは黙って上条の言葉に耳を傾けていた。
身体に纏わりつく触手の不快さも、圧迫感も、恐怖すら忘れて。
今、この瞬間を逃してはならないと、彼女の本能の奥が理解しているように。



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