過去ログ - 打ち止め「失恋でもしたの?」一方通行「……かもな」〜外付けHD〜
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106:上条当麻とインデックス[saga]
2012/04/19(木) 22:16:09.65 ID:hZbfin/90


剥き出しの鉄のように硬質で荒々しい声と共に舞い降りたのは純白の存在。
天使と呼ぶには獣のような空気を纏い、
翼と呼ぶにはあまりにも禍々しくそれは噴出し続け、
神の代行者と呼ぶには似つかわしくない程に凶暴な顔立ちの男。
形を成していない汚泥を次々と薙ぎ払い降臨した一方通行は上条とインデックスに視線を移すと納得したように頷く。


「……間に合ったンだな」

「ああ」

「見たところ随分と派手にやらかしたみたいだが」

「大したことじゃないさ」

「じゃあさっさと片付けるか」

「そうだな。腹も減ったし」

それ以上言葉は要らないとばかりに、上条と一方通行は不敵な笑みを交し合う。


「じゃあ、ちょっと行ってくるわインデックス」

「とうま!!」


袖を掴みながら泣きそうな目で見上げる碧の瞳に上条は思わず胸の内が温かくなる。
少女はきっと自責の念を抱いているのであろう、自分の呼び出してしまったものが如何なるものなのかをわかっているからこそ。
それは本能で察知してる上条よりも遥かに正確なものだろう。
それでも上条は笑みが零れてくるのを抑えきれない。
出会った頃から改善される事の無い自分の無茶な行動によって、またもや心配をかけてしまうことへの罪悪感は確かにある。
しかし、それを凌駕する程の喜びが背筋を駆け抜ける。
自分の側にインデックスがいる事、自分の身を案じてくれること、そして帰りを待ってくれることへの喜び。
くしゃりとインデックスの頭を撫でる。


「大丈夫。言ったろ?一緒に行こうって。すぐに帰ってくるから」

「とうま…絶対だよ?約束なんだよ?」

「ああ。神裂、インデックスの事、頼む」

「……ええ、お気をつけて」








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