過去ログ - 打ち止め「失恋でもしたの?」一方通行「……かもな」〜外付けHD〜
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KルートED:『延長戦』
[saga]
2012/06/17(日) 09:27:19.16 ID:0wydZm9V0
蕩けきった黒夜の涙と鼻水と涎を拭ってやると、新しいタオルに替えて今度は黒夜のわき腹、ロボットアームを装着する接合部を慎重に拭いていく。
洗剤の泡と埃、オイル粕は水と共に殆ど流してやったが、まだ残ってはいないか、丁寧に確認していく。
襞状に幾重にも重なる溝と、突起となるボルト、そして神経と接続する為にぽっかりと空いたコネクタの奥をペンライトを当てながら点検する。
「ったく…きちンとメンテしねェとすぐに誤作動起こすぞ」
「わかってるよォ」
不貞腐れた様にそっぽを向く黒夜は羞恥で首まで桜色に染めている。
あられもない醜態を曝してしまったと自己嫌悪を隠そうとしない。
「いい加減に自分でメンテ出来るようになれよなオマエ」
「いいだろ…アニキの方が上手いんだし」
一方通行はにやりと口の端を吊り上げる。
ネズミを前にした猫に表情があるとすればこのような笑顔であろうという表情だ。
「そンなに俺に隅々まで弄られたかったのか?」
「何言ってンだよこのクソバカ!!!」
ガバリと起き上がると黒夜は抱き締めていた枕を一方通行に投げつける。
難なくそれを片手で受け止めると一方通行は盛大に肩を竦める。
「黒夜ちゃンは甘えたい盛りなンですねェ」
「ぬぐッ!」
一瞬言葉に詰まる黒夜。
何故ならそれは限りなく正しい。
何時からだろうか、こうやって自身の最もデリケートな部分を曝け出すようになったのは。
何時からだろうか、生命線とも言えるモノを委ねてしまうようになったのは。
何時からだろうか、自分の全てを掌握されて行く事に堪らぬ快感を覚えるようになってしまったのは。
一方通行は単なる妹分が甘えているとしか思っていないのかもしれない、現に黒夜は一方通行をアニキと呼んでいる。
しかし、彼女の抱く想いは。
「俺としちゃあ甘えてもらう方が色々役得だからいいンだけどな」
「役得ってなンだよ!!」
「ぐっちょぐちょにぬれた黒夜ちゃンの淫らな姿を堪能出来るからな。オカズには困らねェっていう意味だが?」
「あ、アニキのクソバカスケベ野郎!!!」
何を当然の事をと首を傾げる一方通行に完全にからかわれていると察した黒夜は涙目で叫んだ。
彼女の想いが届くのはまだまだ先のことである。
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