過去ログ - 打ち止め「失恋でもしたの?」一方通行「……かもな」〜外付けHD〜
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57:掻き乱す背中[saga]
2012/04/10(火) 22:43:54.15 ID:XFlWQqsN0



土砂崩れを防ぐように、上条の翳した右手から二手に汚泥は裂けていく、しかし、雪崩れ込む汚泥の勢いは増すばかり。
上条の幻想殺しは世界のバランスに影響を及ぼすジョーカーであるが、無敵では決してない。
多角的な攻撃には対処しきれない上に、圧倒的な物量に弱い。


「ぐあ…く!」


故に上条の掻き消せる以上の量には徐々に対処しきれなくなるのだ。


「上条当麻!!」

「へ…これくらいどうってこと、ねーよ」



滝を手で防ごうとしても濡れるのを逃れる事が出来ないのと同様に、上条の右手が軋みを上げる。
しかし、それでも上条は膝を付く事もせず歯を食い縛り前だけを睨み付けている。
それは嘗て一人の少女を救い出すべく端然とした後姿に重なり、神裂は胸をおさえる。


「逃げて下さい。貴方一人なら逃げられるはずです」

「嫌だね」

「どうして!あの子に会いに来たのでしょう?一度態勢を立て直して」

「嫌だって言ってんだよ!!」

「意地になってる場合ですか!!」

「いや、なる!!」

「どこまで馬鹿なんですか貴方という人は!!」







どうしてこの男はこうやっていつも誰かを助けるのだろう。


どうしてこの男は自分を助けてくれるのだろう。


どうしてこの男は心を揺さ振るのだろうか。





期待してしまうではないか。
自分にも少しは心を傾けてくれているのではないかと、場違いにもそう期待してしまうではないか。





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