過去ログ - 和・澪「だから貴女と桜を見る」
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1: ◆MkNQzSdbk9YJ[saga]
2012/04/04(水) 22:55:27.68 ID:1DElb+850
百合。

そんなに長くはならないですが、まったり完結させたいと思います〜。

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2: ◆MkNQzSdbk9YJ[saga]
2012/04/04(水) 22:57:57.01 ID:1DElb+850
和「……あら?」

この辺りでも有名な、桜の名所に来ていた私の視界に入ったのは、軽音部のメンバーの1人だった。

艶やかで長い黒髪。女性らしいラインを持ちながらも、バランスとスタイルの良い四肢。クールそうな雰囲気。見間違えるはずは無い。
以下略



3: ◆MkNQzSdbk9YJ[saga]
2012/04/04(水) 23:00:16.31 ID:1DElb+850
ーー綺麗な娘。

私は思う。

舞う桜の中に居るという環境も大いに力を貸しているのだろうが、それを差し引いても彼女は凄く綺麗だ。
以下略



4: ◆MkNQzSdbk9YJ[saga]
2012/04/04(水) 23:01:49.66 ID:1DElb+850
澪「うん。桜を見ながら歌詞を書こうと思ってな。
作詞をする時は、一人でどこかに出かける事も多いんだ」

和「あら。じゃあお邪魔だったかしら」

以下略



5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/04/04(水) 23:05:43.71 ID:3uJHr2xSO
ツイッター書き手か?


6: ◆MkNQzSdbk9YJ[saga]
2012/04/04(水) 23:06:48.08 ID:1DElb+850
もちろん今までそんな事言われた事もないし、自分自身発想にもなかったので、どう反応すべきか迷う。

澪「はは、女の子にこう言うのって良くないのかもな。
けど、常に冷静で頭の良い和は、私にとって憧れの王子様なんだ」

以下略



7: ◆MkNQzSdbk9YJ[saga]
2012/04/04(水) 23:09:43.60 ID:1DElb+850
……えっと。感覚的なものなのかしら。

ヒーローと王子様が別物だと言うのは理屈ではわかるのだが、たぶんそういう事ではないのよね。

まあ、音楽とかやっている人はこういう感性が鋭いのだろうし、だから作詞とか出来るのだろう。
以下略



8: ◆MkNQzSdbk9YJ[saga]
2012/04/04(水) 23:13:22.67 ID:1DElb+850
澪「うん、そうだな」

と、澪は何かに気付いた様に。

澪「あれ、和……何か食べてる?」
以下略



9: ◆MkNQzSdbk9YJ[saga]
2012/04/04(水) 23:15:21.50 ID:1DElb+850
澪「ははは」

和「ふふふ」

澪が笑い出し、私も釣られて笑う。
以下略



10: ◆MkNQzSdbk9YJ[saga]
2012/04/04(水) 23:18:13.50 ID:1DElb+850
……優しい沈黙。

私ーーそして澪もだろう。

女子としては……ではあるが、二人共それ程お喋りなタイプではないので、一度会話が途切れてしまうと自分から率先して話題をふる頻度は多くない。
以下略



11: ◆MkNQzSdbk9YJ[saga]
2012/04/04(水) 23:19:44.92 ID:1DElb+850
……………………

………………

…………
以下略



12: ◆MkNQzSdbk9YJ[saga]
2012/04/04(水) 23:21:11.65 ID:1DElb+850
澪が独特で可愛らしい歌詞を書いているのは知っている。

もし、彼女が表現する様なメルヘンな世界が実在し、そこに住んでいる人間が居たとしたら……

その住人は、澪みたいな人なんじゃないだろうか。
以下略



13: ◆MkNQzSdbk9YJ[saga]
2012/04/04(水) 23:23:33.98 ID:1DElb+850
和「大丈夫よ。ゆっくりお休みなさい」

そう言い、私は澪の髪の毛をそっと撫でた。

澪「……うん、あり……がとぅ……」
以下略



14: ◆MkNQzSdbk9YJ[saga]
2012/04/04(水) 23:24:37.17 ID:1DElb+850

ひらり。


桜の花びらが一つ、澪の胸に落ちる。
以下略



15: ◆MkNQzSdbk9YJ[saga]
2012/04/04(水) 23:28:45.64 ID:1DElb+850
私は、髪質と顔立ちの兼ね合いで昔からショートカットしか似合わなくて、子供の頃からストレートでロングヘアーの子を羨んでいた。

そして、桜が丘で澪に出会った。

長く美しい黒髪の、麗しい女の子。
以下略



16: ◆MkNQzSdbk9YJ[saga]
2012/04/04(水) 23:31:29.64 ID:1DElb+850
和(澪……)

貴女も私に憧れてくれているの? だとしたらその気持ちはもっと進化するのかしら。

ーー私みたいに。
以下略



17: ◆MkNQzSdbk9YJ[saga]
2012/04/04(水) 23:33:00.63 ID:1DElb+850
和「……澪」

絶え間ない胸の高鳴りと、不安と。嬉しさと切なさと。

色々な想いを感じながら、私はーー
以下略



18: ◆MkNQzSdbk9YJ[saga]
2012/04/04(水) 23:34:31.45 ID:1DElb+850
ぼんやりと目を開き、ゆっくり起き上がる彼女に私はほほ笑みかける。

澪「ん……
私、寝ちゃってたのか?」

以下略



19: ◆MkNQzSdbk9YJ[saga]
2012/04/04(水) 23:35:52.95 ID:1DElb+850
澪「って、もしかして私、和の上で寝てた!?」

和「そうね。気持ち良さそうに寝ていたわ」

澪「……あぅ」
以下略



20: ◆MkNQzSdbk9YJ[saga]
2012/04/04(水) 23:39:35.01 ID:1DElb+850
澪「もう……夕方か。本当熟睡しちゃってたんだな」

澪はまだ照れ臭そうに頭をかきながら、ペンとノートを自分のバッグにしまって立ち上がった。

和「でも、夕焼けの中の桜と言うのも綺麗なのね」
以下略



21: ◆MkNQzSdbk9YJ[saga]
2012/04/04(水) 23:43:14.19 ID:1DElb+850
……ごめんなさい。私は弱虫だから。

今日の事は、あなたの……桜のせいにさせて。

あなたがあまりに美しいから、それに飲まれておかしな気分になってしまったと。
以下略



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