過去ログ - 麻衣「夜見北中学の呪い…?」 鳴「渋谷サイキック・リサーチ……ね」
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3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)[sage]
2012/04/05(木) 14:53:00.60 ID:2aPEuTsqo
ナル「しsy 麻衣「しっ、死者!? 幽霊ってこと!?」

ナル「麻衣……、今は僕が話を聞いているのだが……」

麻衣「ご、ごめんナル。だって幽霊が増えるなんていうから…」

三神「『死者』は幽霊とは違います。
……いえ、もしかしたら幽霊なのかもしれませんが、
その存在が一体何なのかすら、私たちには掴めないんです」

ナル「……というと?」

三神「この話をするには、まず『最初の年』のことから説明しなきゃいけませんね」

麻衣「最初の年、ですか?」

三神「ええ、これは26年前に実際にあったことだと聞いています。
その年の3年3組に『岬』という一人の生徒がいました」

麻衣「『みさき』?」

三神「ええ。彼は眉目秀麗、成績優秀、おまけに性格も良かったとかで、クラスの人気者だったそうです。
……ですが、あるとき彼の家が火事で全焼し、彼は家族と共に亡くなってしまいました。
クラスメイトたちは意気消沈しました。当たり前ですよね、大切な友人が死んでしまったんですから。
けれど……、そんなときに一人の生徒が言い出したんです『岬は死んでない、そこにいる』って」

麻衣「……えっ? だって、岬君は……」

三神「ええ、死んでいます。それでも皆、クラスメイトの死を信じたくなかったんでしょうね。
それから彼らは、クラス全員が揃って死んだ少年を『そこに居る者』として扱いました。
一年後の卒業式では、校長の計らいで彼のための席も用意されたと聞いています。
噂では、卒業式の後に撮った写真にはくだんの岬君がしっかり写っていたとかなんとか」

麻衣「……っ。で、でもそれだけならむしろいい話なんじゃ……?」

三神「ええ、『それだけ』なら」

ナル「……つまり、それだけでは終らなかったと」

三神「『最初の年』が終って、その翌年のことです。
始業式を終えた3年3組の生徒たちが教室に戻ると、用意された机と椅子が1つ足りませんでした。
生徒たちは訝しがりながらも、単に学校側のミスだろうと考えました。ですが……」

麻衣「……?」


三神「既に増えていたんです。その年の『死者』が――――」




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