過去ログ - 【Fate】汝、自らを以って最強を証明せよ【コンマで聖杯戦争】
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257:1 ◆otXcqJ9cB.[saga]
2012/04/06(金) 15:21:41.04 ID:JPC5ZJvKo



《プロローグ》



型とは重要である。

それ一つだけで同じモノを作ることが出来る。

それは工場で機械を作るのと同じ。

量産を前提として作られる、そういうもの。

だが型通りに生産しても不良品は存在する。

それが貴女。

今も生きるために四肢を動かす存在が、貴女。

不良品は必要ない。

なら、どうするか。

それは単純だ。

不要ならば、壊せばいい。

割れた皿を大事に取っておく理由もないし、捨てるのを躊躇う理由はない。

それを理解する知能があった。

それが故に貴女は逃げる。

逃げて、逃げて、逃げて――――気づけば、知らない土地に居た。

薄っすらと降り積もる雪。

それから逃げるように廃屋に入る。

そのまま、風を凌ぐように地下へ。

そこで、感じた。

ここは廃棄された工房であると。

薄っすらと残る魔法陣がそれを感じさせていた。

体をゆっくりと丸ませる。

今日は疲れた。

そう感じると同時に瞼が重くなる。

ゆっくりと目を閉じ、眠気に身を任す。

目が覚めれば、良い事があればいいな、と願いながら。







セイバー「起きろ、駄犬」




……それからほんの数分後、思い切り蹴り起こされていたのだけど。




《プロローグEND》


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