過去ログ - 結「やっぱり桂馬君には敵わないよなあ」(神のみSS)
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◆/5mmo/htMU
[saga]
2012/04/07(土) 00:20:42.28 ID:AfM0/nRk0
【第五章】
「久しぶりですねマルス。今日どうしてここに呼ばれたのか、分かっていますよね?」
グランパに到着すると、既に鮎川さんがディアナさんに変身して待っていた。ディアナさんはユピテルの姉妹の第三女で、
姉妹の中では一番賢いお姉さんらしい。表面上はにこやかだが、朱く燃える切れ長の瞳がとても怖い。こめかみに青筋が
浮いているし。
「はっ………はい……。よく存じております、ディアナ姐様………」
姿見の中でガタガタ震えながら、正座しているマルス。マルスが正座させられているので、ボクも必然的に床に正座する
羽目になってしまった。一緒に怒られてあげると約束したから、これくらいは協力しないとね。
「女神の力に慢心し、人間如きの暴漢に不覚を取ったばかりか、自らの宿主まで危険に晒すとは………。貴女それでも
ユピテルの姉妹ですかっっっ!!!!!!恥を知りなさいっっっ!!!!!!」
店内全体に響き渡るほどの大声で、ディアナさんがマルスを怒鳴りつける。マルスはすっかり委縮して縮こまっていた。
うう………、付き合うとは言ったけど、自分まで一緒に怒られているみたいで何だか辛いなあ………。しかしディアナさん
はそれだけを言うと、ふう、っと息を吐いてその怒りを収めてくれた。あれ?もっと怒られると思っていたんだけど、もう
いいのかなあ………
「本当は貴女にはまだ言いたいことが沢山あるのですが、今回の貴方達の行いについて、私以上に怒っている人が
いますので、後はその人にお任せします。それでは大変不本意ですが、よろしくお願いします………………桂木さん」
え?あなた「達」って言った?ボクも怒られるの?それからどうして桂木君が?頭の上に沢山クエスチョンマークを
浮かべていると、やがて奥の部屋からひとりの線の細い男の子が出て来た。
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