過去ログ - 結「やっぱり桂馬君には敵わないよなあ」(神のみSS)
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◆/5mmo/htMU
[saga]
2012/04/06(金) 01:07:54.84 ID:/lOoac1x0
「また午後の授業をサボるつもりかい。ちゃんと出ないとダメじゃないか」
「余計なお世話なのですね。それに単位はちゃんと計算しているから、出なくても大丈夫なのですね」
月夜はボクの言葉に耳を貸さない。そうなんだよなあ、月夜は天体観測の為に単位を計算して授業に出ているので落第は
しないらしい。しかも成績も悪くないのでタチが悪い。
「もうまたそんな事言って……。たまには一緒に食べようよ」
「結が勝手に横で食べだしただけじゃないですか。どうしようと私の勝手なのですね」
相変わらずつれないなあ。
「いや、私モこの娘ノ意見に賛成ダゾ。たまニハくらすめーとト共ニ食事をしたらドウダ?月夜」
しかし今日は援軍がいた。月夜がルナと呼んでいる、女神の宿った人形である。月夜はルナと呼んでいるが、それは人形
の名前であって、女神の名前ではない。えっと、確か……
「ウル姐様……」
と、紅茶に映ったマルスが返事をする。ああそうだ、確かウルカヌスさんだった。マルスの姉妹の一番上のお姉さん
らしい。ちなみにマルスは五女で、他に3人のお姉さんとひとりの妹がいるそうだ。全員知り合いであるものの、なかなか
揃う機会はないが。
「ソレカら授業も受けろ。昨日部活動の顧問の先生カラ注意されたバカリではナイか。ちゃんト授業も受けなイト活動停止
ニされてシマウぞ。ソウシタら天体観測ダッテ出来ナクなるデハないか」
思わぬ味方の裏切りに月夜はやや驚いたが、しかし活動停止になりそうな状況らしい。月夜は溜息をつくと、
「部室に食事を取って来ます。少し待つのですね」
月夜はそう言うと、屋上出口に向かって歩き出した。ボクとマルスはひとり残されたウルカヌスさんに向かって
「ありがとうウルカヌスさん、月夜の説得に協力してくれて。いつもボクの言う事なんて聞いてくれないから助かったよ」
「私からもお礼を言わせてください。ありがとうございますウル姐様」
ボク達のお礼に対して
「フン、貴様ラの為ではナイ。私ハ月夜の為に言ったノダ。アノ子が最近時折寂しソウナ顔をスルのでな」
と言ってプイっとそっぽを向いた。人形なのに不思議と照れているように見えた。しばらくすると月夜がティーセットの
入ったカゴを持って戻って来た。
「ティーセットの準備を手伝うのですね」
はいはい、それくらいお安いご用ですよ。ボクは月夜からカゴを受け取ると、ティースタンドを組み立て始めた。
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