過去ログ - 結「やっぱり桂馬君には敵わないよなあ」(神のみSS)
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57:1 ◆/5mmo/htMU[saga]
2012/04/07(土) 20:59:48.59 ID:AfM0/nRk0


【第六章】


私の名前は森田。かつては大企業青山グループの運転手として働いていた。しかし先代の社長が病で亡くなられて、会社
は専務率いる反社長グループに乗っ取られてしまい、奥様とお嬢様は屋敷を追い出されてしまった。私はそんなお二方の力
になりたいと思い、自らグループを去った。

屋敷を追われたお二方は、近くに6畳一間のボロアパートを借りて居を構えた。しかし生まれてから一度も不自由な思い
をした事がないお嬢様の美生様には、この生活の急激な変化に耐えられなかった。お金持ちだった頃と変わらない振る舞い
をして、パートで働く奥様の少ない稼ぎを散財し、私がいくら咎めても全く耳を貸して戴けなかった。何度か激しい衝突を
繰り返し、私はケンカ別れをする形でお二方の元を去った。以後、私はタクシー運転手として生活している。

『森田。御指名だぞ、どうぞ』

そんなある日、市外を流していた私に所長から無線で連絡が入った。今日はまだ1人も客が捕まらなかったから、これは
ありがたい。

「了解。どちらへ向かえばよろしいですか、どうぞ」

私が返すと、所長はやや間が合った後に、

『ええと、行き先は舞島学園なんだが、御指名した方の名前がちょっと変わっててな。ゴイド?ゴイード?そんな感じの
 名前だ。目立つ格好をしているらしいから行ったら分かるらしい、どうぞ』

何だそれはいい加減な。でも校門の前に停めていれば分かるだろう。ゴイドさん?外国人だろうか。

「了解。ひとまず舞島学園に向かいます」

そう言って、私はタクシーを走らせた。





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