過去ログ - 結「やっぱり桂馬君には敵わないよなあ」(神のみSS)
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59:1 ◆/5mmo/htMU[saga]
2012/04/07(土) 21:01:56.28 ID:AfM0/nRk0


***


「御到着しましたよ。五位堂様」

「ありがとうございます。では少し此処でお待ちになって下さい」

結お嬢様はそう仰られると、静かに車を降りて店内に入って行った。その様子を眺めていると、結お嬢様は商品の陳列を
していた小柄な店員に話しかけた。その店員を見て私は固まった。

「美生……様……?」

自分の目で見たものが信じられなかった。あのわがままで高飛車だった美生様が、アルバイトに精を出しているでは
ないか。しかもちょこまかと店内を走り回り、一所懸命真面目に働いている。昔の美生様からはとても考えられなかった。
結お嬢様は美生様から商品を受け取ると、こちらに戻って来た。

「お待たせしました。それでは次はこちらまでお願いします」

そう言って結お嬢様は、またメモ用紙をこちらに差し出してきた。今度はこっちとは正反対の小さなカフェだ。結お嬢様
は再び静かに目を閉じ、物言わぬ貝になってしまった。私は「かしこまりました」と一言言うと、再び静かに走らせた。





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