過去ログ - 結「やっぱり桂馬君には敵わないよなあ」(神のみSS)
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6:1 ◆/5mmo/htMU[saga]
2012/04/06(金) 01:09:23.09 ID:/lOoac1x0


【第一章】


「それで結、話とは何ですか?」

昼食を終えた所で、月夜が訊いて来た。ああそうだ、すっかり忘れていた。でも話しづらいなあ……。この間は全く
取り合ってくれなかったしな。

「青山美生の事でしたら、前にも話しましたけど私の考えは変わらないのですね」

こちらが何か言う前に、月夜はばっさり切り捨てた。参ったなあ、その美生の事で話があったのに……

「そう言わないで、もう一度考え直してくれないかい?みんなあれから大きくなったんだし、話し合えば仲直りだって
出来るよ」

「何年経っても許せない事だってあるのですね。私とお母様の事を召使い扱いしたあの女の事を、私は絶対に許せない
 のですね」

相変わらず取りつく島もない。

話は10年前に遡る。その頃はボクと美生と、それから月夜の3人で、それぞれの親について行ってパーティーによく
参加していた。大人達のパーティーはボク達子供には退屈で、よく会場の外で遊んでいた。内気で大人しいボクと偉そうで
みんなを引っ張る美生、それからマイペースな月夜と、バラバラの性格だが不思議と仲良くやっていた。

そんなある日、ボク達の制止を無視して木に登った美生が、ドレスの裾を枝に引っかけて破ってしまったのだ。美生は
お母様に怒られてしまうと大変慌ててしまい、何とか直せないかボクと月夜に相談してきた。しかしボク達に何とか出来る
はずもなく、皆で途方に暮れてしまった。






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