過去ログ - 結「やっぱり桂馬君には敵わないよなあ」(神のみSS)
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63:1 ◆/5mmo/htMU[saga]
2012/04/07(土) 21:06:01.52 ID:AfM0/nRk0


***


「お待たせ」

少しして、桂馬君が4つのティーカップとスコーンをお盆に載せてやって来た。そして音を立てずに並べていく。

「桂馬君、着物脱いでもいいかな〜。久しぶりに着るとちょっと息苦しいんだけど……」

「ダメだ。後2日間、お前は全力でお嬢様やれ」

ボクのお願いを桂馬君はあっさり却下した。
 
「そう言えば言葉が戻っているな。ちゃんとお嬢様言葉で話さないとダメだろうが」

「そっ……、それだけは勘弁して……。ここを出たらまたちゃんとするから………っ!!」

この3日間は全てお嬢様モードで過ごす約束だ。つまり家に帰ってもお嬢様のまんまだ。そうしないとリアリティが
出ないから、というのが桂馬君の言い分だ。お母様は大喜びしそうだけどね。

「……フンッ、これだからリアルは完成度が低いんだ……。まあいいだろう、初日で緊張もしただろうし、大目に
 見てやるよ」

何とか許してくれた。助かった……

「貴女は一体何をしているのですか。今日いきなりその恰好に戻っていたから、クラスでも大騒ぎだったのですね」

「いいんだ、気にしないでくれ……。ちょっとした修行みたいなもんさ……」

呆れた様子で訊いてくる月夜に、ボクは力なく答えた。月夜はそれ以上追及してこなかった。

「ま、まあみなさん揃った事ですし、紅茶が冷めないうちにいただきましょ――――っ!」

 エルシィが強引に話題を切り替えて、ボク達はお茶会に臨んだ。





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