過去ログ - 結「やっぱり桂馬君には敵わないよなあ」(神のみSS)
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64:1 ◆/5mmo/htMU[saga]
2012/04/07(土) 21:06:54.75 ID:AfM0/nRk0


***


「70点。紅茶の蒸らし時間が30秒足りないのですね。それから葉が若干酸化しています。もっと新鮮な葉を使うと
 よいのですね」

「ウチはコーヒーメインだから、紅茶の回転率はイマイチなんだよ。ていうか、いつもより採点厳しくないか?」

「気のせいなのですね」

紅茶を飲みながら、月夜が淡々と評価を下す。どうやら月夜はこうやって、度々カフェ・グランパを訪れては紅茶に点数を
付けているらしい。いつもは1人で普通の客として来るだけで、こんなに人を集めて大々的にお茶会を開いたのは初めて
だとか。知っていればボクも来てたのにっ!!まあ来たら来たで、月夜の機嫌が悪くなりそうだが。今日の採点が厳しいのも
おそらくそのせいだろう。

「ごめんね〜月夜ちゃん。いつもありがとう。桂馬は見込みありそう?」

桂馬君のお母様とも既に顔見知りのようだ。天理さんだけマークしていたが、月夜も意外と侮れないな。

「コーヒーはよく分からないのですが、紅茶に関してはまだまだ修行が足りないのですね。将来マスターになるのなら、
 こ……紅茶に詳しい人が近くに居れば良いと思うのですね……」

やや顔を赤くして、月夜が桂馬君に熱い視線を送る。こんな月夜初めて見たよ。しかし桂馬君は、

「ふむ。じゃあ将来的には紅茶はメニューから除外しようかな。喫茶店なんて、コーヒーだけあれば十分だろ」

と、全く気付いてなかった。涙目になる月夜と、溜息をつくボクと天理さん。それから桂馬君にゲンコツをするお母様。
全く、どうして桂馬君は自分に向けられる好意にこんなに鈍感なんだろうか。



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