過去ログ - 結「やっぱり桂馬君には敵わないよなあ」(神のみSS)
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69:1 ◆/5mmo/htMU[saga]
2012/04/07(土) 21:12:55.21 ID:AfM0/nRk0
「月夜と同様の変化が、美生にも起きているだろう。後は森田を戻してやるだけで、美生は月夜と自然に仲直りするさ。
 しかしゲームでもそうだが、最後の最後が一番大変なんだ。ここを誤ると、今までの努力が全て水の泡になりかねない。
 だからお前は後2日、美生と森田の為にも全力でお嬢様をやるんだぞ。分かったか?」

桂馬君はそう言って、ゲームを始めた。きっと面と向かって言えなかったんだな。桂馬君も素直じゃないから……。
ボクの横では、天理さんとエルシィがうんうんと頷いている。そうだね、これからだよねっ!!

「分かったよ桂馬君っ!!ボクも本気で頑張るよっ!!」

「ボクぅ?」

桂馬君がギロリと睨む。おっと、危ない危ない。ボクはささっと着物を直して姿勢を正すと、

「かしこまりました桂馬様。残り二日、全力を尽くします」

と、深々と頭を下げた。久しぶりだからぎこちないかもしれないが、確かこんな感じだったと思う。

「う……、うむ。ボロを出すんじゃないぞ……」

すると桂馬君がややうわずった声で返事をした。何を緊張しているんだろう?何故かマルスが身体の中で小躍りして
喜んでいる。そんなに変かなボク。むしろお嬢様時代の方が長かったから、こっちの方が自然だと思うけどなあ。ボクが
桂馬君に訊こうとすると

「ちょっと桂木っ!!かのん相当重症よっ!!昨日アタシ2時間も仕事の愚痴聞かされたんだからっ!!今日も来てって言われてる
 けど、もうアタシ嫌だからねっ!!アンタが行きなさいっ!!」

怒ったハクアさんが店に入って来た。桂馬君は溜息をつくと、ゲームの電源を切って、

「じゃあ今日はここまで。解散。エルシィ、かのんの所まで送れ。結は迎えが来るんだったな。気を付けて帰れよ」

そう言って、桂馬君はエルシィと店を出て行った。自分で蒔いた種とはいえ、桂馬君も大変だな……。そう言えば歩美も
国体の応援に来て貰うって嬉しそうに言ってたなあ。ボクも何かアクションを起こした方がいいんだろうか。疲れた様子で
出て行く桂馬君を見ながら、ボクも頑張ろうと思った。




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