過去ログ - 上条「これからもよろしく、美琴」美琴「うん//」垣根「俺も俺も」心理「はいはい」
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◆G2uuPnv9Q.
[sage saga]
2012/06/10(日) 22:17:33.86 ID:sqKddKcp0
イン「…そうやって、私のせいで苦しんでる二人を…私じゃ、どうしようもないんじゃないかって…」
ステイル「…君も、悩んでいたのか」
イン「…不思議だよね、昔のことは覚えてないのに…なんでだろう」
ギシッ、と椅子の背もたれに体重を預けて、インデックスが天井を見上げる
イン「…二人の泣いてる顔なんて見たこともないのに…二人には、もう泣いてほしくないって思うんだ」
ステイル「…」
インデックスの記憶を消すと決めた時、神裂と二人で涙を流した
あの時のことを、ステイルは忘れはしない
イン「…なんでだろうね」
ステイル「…さぁね」
イン「…」
ステイル(…全く、この子はどんどんと成長していくな)
今のインデックスは、とても年相応なんて言えるような雰囲気ではない
とても美しく、悲しく、そして優しく
聖母のような、包み込むような暖かさを、彼女は持っている
ステイル(…記憶を一年ごとに消していた頃は、成長という物をほとんど出来なかったはずだ)
もちろん、体や精神の基本的なことは育っていくものだった
しかし、経験が絡んでくることに関しては、毎年リセットされていた彼女は、やはり年齢にそぐわない幼稚さを持っていた
そんな彼女がこうやって、もう大人になろうとしているのを見るのは非常に嬉しいものだ
ステイル(…だとしたらなんなのだろう、この寂しさは)
小さな頃、暗い路地で母親だけが先に歩いて行ってしまったような寂しさだ
置いて行かれるのではないか、もう追いつけないのではないかという恐怖だ
ステイル(…あぁそうか、僕はこの子に…)
大人になって帰ってきた彼女に
ステイル(…恋をしているのか)
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