過去ログ - ほむら「私はあなたを、助けない」阿良々木「……」
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19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)[saga]
2012/04/06(金) 23:27:23.98 ID:LK9HCvEh0

「ん、この怪異は特殊じゃからな」

 そんな数多の怪異を食い荒らしてきた口を少しばかり吊り上げながら、忍は凄惨な笑みを浮かべる。僕の血を普段より多く吸ったことにより彼女の見た目は十四歳――
つまりさっきの女子中学生ほどの体格となっている。そしてそれと比例するように、僕の身体能力も吸血鬼のそれに近づいている。

 しかし、さっきの話ではないが、忍自身の知識にこの謎の怪異があるということはそれほど特殊なのだろう。

「なるほど。だからかなり血を吸ったんだな?」

 つい最近もこうして忍に血を与えて戦ったことがある。その時は目一杯、つまり十八歳くらいの外見になるまで忍に血を吸わせた。
 あの時の相手にそこまでしても僕は勝てなかったけれど、忍は圧倒していた。だけど、普段は外見に変化があるまで血を吸わせたりはしない。
文化祭前の猫に対して忍は八歳の姿のまま、相手を吸い尽くしたのだから。

 僕が何を言いたいのかというと、やっぱり今回の怪異に対して荒事になるということと、ここまでしなければ勝てない相手だと分かったということだ。

「それで、この怪異の名前はなんて言うんだ?」

 そして、忍は呟く。
 
 目を細め、どこか懐かしむように。


「お前様もよく知っておるじゃろう。異端の象徴、悲劇の象徴――つまり、魔女じゃよ」




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