過去ログ - ほむら「私はあなたを、助けない」阿良々木「……」
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60: ◆z4kkLFoqqU[saga]
2012/05/10(木) 01:56:45.71 ID:nf6wcWCo0
 
「魔法少女についてもそうですけど、阿良々木さん達に聞きたいこともあったので」

 鹿目が訂正を入れる。
窓際の佐倉と美樹は既に目を伏せて会話に参加しない意思を見せている辺り、基本的に巴と鹿目が僕の相手をしてくれるのだろう。
暁美に居たっては常に殺気を放っている。僕と楽しくお喋りする気は全くないらしい。

 因みに、鹿目まどかは魔法少女ではないらしい。

 そういうところも、以前の戦場ヶ原に似てるんだよなぁ。
 
 蛇足だが美樹の声質は僕の妹にそっくりだったりする。

「特に質問されるような人間じゃないぜ、僕は。 魔女、だっけ? あれも初めて見たし、そもそもこの街に来たのも初めてだ。
 ましてや魔法なんて、使えない」

 どこか問い詰めるような口調で話す鹿目に対し、冗談っぽく返す。いや、この尋問みたいな雰囲気が嫌なので少しでも明るくしようとしただけで、
なにか誤魔化そうだなんて気はない。そりゃあ少しばかり人間離れした体質ではあるが、それは別に言うことではないだろう。

 これは魔法なんかじゃなく、ただの罪なのだから。

「自分の意思で結界の最深部に向かっていく一般人なんて、そもそも居ないんですよ」

 ましてや、魔女に攻撃を加えようとするなんて、と巴が紅茶を持ってきた時と同じ声のトーンで言った。
だけれど、さっきのように優しいだなんて思えなかった。

「いつぞやの美樹さやかぐらいじゃないかしら?」

「うるさいぞ、転校生」

 ぼそりと暁美が言った言葉に素早く美樹が突っ込みを入れる。
少し棘々しいやり取りにも聞こえたが別に仲が悪いわけではなく、普段からこの距離感での付き合いをしているのだろう。
二人とも怒っている訳ではなさそうだし。



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