過去ログ - ほむら「私はあなたを、助けない」阿良々木「……」
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61: ◆z4kkLFoqqU[saga]
2012/05/10(木) 01:57:15.90 ID:nf6wcWCo0

「いや、責めているつもりはないんですよ。鹿目さんも伝え方が悪かったわね。正しくは阿良々木さんではなく、忍ちゃんに聞きたかったのよ」

 そんな美樹と暁美のやり取りを横目に、巴は忍へと目線を向ける。その視線に気が付いているのだろうが忍は目を伏せたまま黙っている。

「単刀直入に訊くわ。貴女、魔法少女なの?」

「…………」

 正直、この質問を想定できなかったわけではない。むしろこんな幼い幼女が魔女に対して日本刀を振りかざしていれば間違いなく同業者だと思うだろう。
彼女達は魔女という怪異を知っていても、怪異という存在は知らないのだから。

 忍が元吸血鬼など、分かるはずもない。

 だからこの質問に対して正直に答えることも出来ない。ましてや質問の対象が忍なのだから、僕が口を挟むことも出来ない。

 しかし、怪異である忍は基本的に人間との交流はしないので、質問に返答する可能性はかなり低い。
だから、僕が適当な言葉で誤魔化そうと口を開いた瞬間に、忍が言葉を発したことは驚愕に値する出来事だった。

「うむ。確かに儂は魔法少女じゃ」

「忍!?」

 僕は驚きのあまり、名前を叫んでしまう。

 ミスドに関係しないところで人間に返答したことに対しても驚いたし、魔法少女だと肯定したことも衝撃だ。

「静かにせんか、お前様。ここは同調しておいてさっさと解放されるのが吉じゃろうて」

 僕だけに聞こえる小声で忍は言う。



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