過去ログ - ほむら「私はあなたを、助けない」阿良々木「……」
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63: ◆z4kkLFoqqU[saga]
2012/05/10(木) 01:58:17.98 ID:nf6wcWCo0

「お前様が気にすることではない」

 一体、そのグリーフシードなるものがなんなのかを説明されるまえに忍が打ち切った。
暗に黙っていろということなのだろう。僕はそれ以上質問はしなかった。

「そして、貴様達も気にすることはない。グリーフシードのストックは十分に足りておるしの。自分達の縄張りに見知らぬ魔法少女が居れば警戒するのも、
 グリーフシードを確保しようとするのも当然じゃしな」

「そう言ってもらえると助かるわ、忍ちゃん」

「気安く名前を呼ぶ出ないわ。敵対するつもりもないし、敵でもないが……味方でもないんじゃぞ」

 単純に馴れ合うのを嫌う忍の気に触れたのだろう。とても幼女の出す声ではない。

 魔法少女達は忍の言葉に警戒心を強めたのか、鹿目を除く四人がピクリと身体を震わす。
その反応に忍は少しだけ眉間に皺を寄せる。

「ゴメンね……近々とっても強い魔女が現れるから、皆気を張ってるんだ」

 怪訝な反応を見せた忍に対して、バツの悪そうな笑みを浮かべながら鹿目が言った。

「強い魔女?」

 黙っていようと思っていたが、どうも僕は律儀に反応してしまう人間らしい。
周りに気取られないように忍の肘が僕の脇腹を打ち抜いた。

 こいつ……ミスド買ってやんねえぞ。



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