973: ◆72cuWZiGoBc/[sage]
2012/10/18(木) 07:38:02.81 ID:fIeE0rLAO
昼休み。
声をかけるよりも早く、春香と真はお弁当をもってそそくさと教室を出て行ってしまった。
授業中も必要最低限の会話しかしてくれない対応ぶりに、なんだか涙が出てきそうになる。
P「女子には女子だけの時間も必要なのかな……仕方ないし1人で食べよ……ん?」
弁当箱を取り出して教室を出ようとしたところで、扉から顔だけだして中を覗いている女の子を発見。
P「どうしたの雪歩。お昼は?」
雪歩「あぅ!? …あ、プロデューサー…」
視界外から声をかけたので驚かれたが、顔を見てすぐ安堵してもらえた。
雪歩「あっ、あの、もし良かったらお昼ごはん一緒にどうかなって…」
P「そうなんだ。…でも真たちもう教室から出ちゃっててさ」
雪歩「ふぇ? 真さ…ちゃんたちなら、向こうから来ますよ?」
なに?
真「よかった雪歩、ここに居たんだ」
雪歩「う、うん。みんなでお昼食べようとおもって……」
廊下の向こうからやってきた真。その後ろに控える春香、そして千早。
千早を誘いに行ってたのかな?
真「そのことなんだけどさ…雪歩、耳かしてくれる?」
雪歩「う、うん…?」
言われるがまま、片耳を向ける雪歩。真はそれを手で覆い隠すと、耳元で何かを話しはじめた。
雪歩「ひゃぁ…んっ…」
反応がやらしい。
真「──てことなんだけど、いいかな」
要件を伝え終えたらしい真が顔を離しながら問う。
何を言われたのか、雪歩はしばらく考えこむように俯いた。
チラチラと、俺と真の顔を交互に見比べている。
雪歩「……わかり、ました。そういうことなら……」
結論が出たらしい。
すると真が雪歩の手を握り、
真「じゃあごめんプロデューサー。ボクたちお昼食べにいくから、またあとでね」
と言って、自然な流れで雪歩を連れていってしまった。
P「お、応…?」
雪歩が頭だけで会釈をして去り、それに春香がついていく。 千早も俺の前を過ぎるときに会釈はしてくれたが、足早にいなくなってしまう。
……いったいなにがおこっているというんだ……。
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