975: ◆72cuWZiGoBc/[sage]
2012/10/18(木) 08:23:37.06 ID:fIeE0rLAO
P「ららるー、ららるー…」
屋上で独り、青空の下もそもそとお弁当を食べている。
律子「なに黄昏てるんですか。まだお昼ですよ」
不意に掛けられた声。
俺以外に誰もいないはずの屋上に聴こえてきた肉声に驚いて、くわえていたエビフライを弁当の上に落としてしまう。
P「あ…エビフライ…」
律子「ケンカ売ってんですか」
滅相もない。
律子「そんなあだ名がついたから今年は髪型変えたのに…」
P「うん。どっちの髪型も好きだよ俺は」
律子「それはどーも」
去年の髪型はピョンピョンハねるおさげが可愛いかったし、
今年の髪型は理知的な感じで、本来なら“綺麗”って印象になるはずが、律子の身長だと“可愛い”が増すことになっている。
つまるところ
P「律っちゃんはかわいいですよ」
律子「はいはいありがとうございます」
P「リッチャンハカワイイデスヨ?」
律子「だから! なんで繰り返すんですか!」
そのムキになる反応が見たかったからさ。
律子「はぁ…もー、今日は部活のみんなとは一緒じゃないんですか?」
P「ん…まぁ、たまには」
自分自身理由がよくわかっていないので適当に流すと、
少し離れた隣に律子が腰掛けた。
P「珍しいな」
いつもは1人ですぐに食べて委員会やらの仕事をはじめるか、委員長同士で食べていることが多いのに。
因みに去年だと生徒会。
律子「夏休みも近くなって、やること少なくなりましたから」
P「そっか」
まぁ青空の下ってのは楽しい気分になるしな。
……あ、そう言えば忘れるところだった。
P「ほい」
律子「…? なんですかこれ」
弁当を食べ終えたらそのまま本でも読もうと思って鞄ごともって来ていたので、
中にしまっていた小さな包みを取り出して、律子に渡した。
P「誕生日プレゼント。もしよかったら」
俺の言葉に、キョトンと目を瞬かせる。
律子「……知ってたんですか…?」
P「去年の生徒会メンバーなら、一応調べたから」
我ながら気持ち悪い行為だと思うが、日頃の感謝の気持ちとして用意せざるを得なかったというか。
ただの名前入りのハンカチだけど。
律子「ありがとうございます。ありがたく、受け取っておきます」
P「──うん、喜んでもらえたならよかったよ」
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