過去ログ - 勇者「食べるか?」少女「・・・・」
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8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/04/08(日) 03:42:11.31 ID:C/HiMjr40

勇者「何?極東の子?」

店主「ええ、一度この店に来たことがあるんですよ」

勇者「どんな格好だった?」

店主「綺麗な服でしたね、あれが極東の民族衣装だと思うと極東は実に良い国だ」

勇者「それで?」

店主「一人は綺麗な着物の女、一人は大きな変わった剣を持った男、そして変な仮面をした女が一人でした」

勇者「どこに行った?」

店主「何でも王国の方へと・・・・」

勇者「そうか、ありがとう」



少女「・・・・」

勇者「どうした?今度は王国を目指すぞ」

少女は木の棒を持って地面に何かを書き始めた

それが「文字」だというのに気がつくのは容易だった

勇者「待て、今読む・・・・『言語解析』」

違う地方の言語でも読めるようにする魔法、相当な高等の呪文だったがそれを詠唱無しで唱えた

もっとも、それの凄さは少女には分からない

少女『店主さんの言った人たちは私の知り合いかも』

勇者「何?じゃあお前・・・・」

少女『もしかしたら、私帰れるかも、元の居場所に』

勇者「・・・・そうか、良かったな、いや嬉しい、二つの意味で」

少女『・・・・二つの意味?』

勇者「ああ、一つは帰れることもう一つはお前と初めて会話できたことだ」

少女はそれを聞いて素早く書いた文字を消して、

最後に『ありがとう、今まで会話できなくてごめんなさい、お礼は今度必ず』と書いて宿屋に走っていった

勇者「・・・・はは、可愛いところあるな、そうだよな、まだ少女だからな」



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