46:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/04/24(火) 21:06:33.84 ID:ee+aBcZ50
屋内は、簡素なりに精密に作られていた。
小さな石のタイルも、壁も、全ての石の位置が計算され尽くされている。
「ティナ先生、困ります…!」
「何よ文句ある?通達来たでしょ、将軍様からの許可もいただいてるの」
広場で何やら騒動が起きていたが、ティナの歩みは止まらない。
「ティナ先生おは、ようございます」
「おはよう!」
狭い廊下でも、彼女の足は止まらない。
今まですれ違う、多くのニンゲンの目が見開かれていた。
このティナというニンゲンが私に対して非常に緩い警戒心を持っているということは、当事者である私からもわかった。
「ふふ、やっぱりカァチルの鳥人族って、とても静かな紳士なのね」
先をゆくティナがこちらに振りかえり、何かを言った。
そして再び向き直り、先へと進んでゆく。
私は三歩のペース分呆気にとられたが、彼女の背中を、再び追った。
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