過去ログ - 勇者「魔王が勇者一族に呪いをかけたけどやっと対面できそうだ」
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◆SHpOT25On.
[saga]
2012/04/08(日) 20:04:57.79 ID:mswJ342zo
白龍「さて黒、お前はもう聞きたい事は無いのか?」
黒竜「普段あれを聞こうそれを聞こうと考えるのだが、いざ面と向かうと思いつかないな。」
青竜「じゃぁそろそろいいんじゃない?おーい赤ー。」
ドタドタドタ
白龍「人間さん達は他に聞きたい事やお願い事は無いかな。私達は少々事情があってここを動いてはいけない、だから暇でね。」
白龍「突飛すぎる事ではないならお話を聞かせてもらえるとうれしい。」
勇者「動けない?なぜだろうか。」
黒竜「すまないな。その点に関しては私達が話して良い事じゃない。」
女僧侶「そうなのですか、それはすいません。立ち入った事を・・・。」
白龍「いいのだよ。言われれば気になろうという物、私の気遣いが足りなかった。すまなかったね。」
勇者「いや、そんな・・・。」
黒竜「あぁそうだ人間。お前達は普段何を食べているのだ?わざわざ乾いた葉を湯で戻すなどよく思いつくな。」
女僧侶「お茶ですか?あれは、お腹を満たすことが目的では無く、お酒の様なものでして・・・。」
勇者「普段食べる物は野菜や肉、魚だろうか。」
白龍「肉か、懐かしいな。私も昔は魔物を飲み込んでいた。」
黒竜「野菜とは確か人間が食べる事が出来る植物の総称だったか?今持っているだろうか、見せてくれないか?」
女僧侶「あ、すみません本来なら持っていてもおかしくは無いのですが、今は持っていなくて・・・。」
勇者「今は動物を燻製にした保存食しか持っていない。」
黒竜「燻製・・・。肉を煙にあてた物だったか。なぜそんな事をするんだ?」
勇者「第一の目的はやはり保存の為だ。生の肉だと論外だし、ただ焼いただけでは簡単に腐る。木や草の煙に当てる事によって格段に腐りにくくなる。」
白龍「なるほど。人間は足が遅いから、自由に獲物を追えないから必要なのだね。他の生き物ならば、追えないというだけで絶滅の理由たりえるのだが・・・。」
黒竜「面白いだろう人間は。足りない物を補う知恵を持つ。無論私達も知恵を持ち人間より高次な魔法を扱えたりするが、生物の中では強大すぎる部類。」
黒竜「飢えても簡単に奪える。困る事が無い。だからこそ、発想を持たない。人間には確か必要は発明の母という言葉が有ったな。正にその通りだ。」
白龍「なるほどお前が人間に傾倒するのも少しは理解できた。確かに面白いと言える。しかし食べ物を保存するのは多種の動物でもやるだろう。」
黒竜「それはその個体が思いついた事ではない。たまたまその行動をしたものが生き残っただけと言える。」
白龍「同じ事ではないか。」
黒竜「違うな。知識伝播という他者へ伝える方法を懇意的にとるのは人間だけだ。リスや猿はそういった行動をとらないはずだ。」
白龍「知らないだけではないのか。」
黒竜「知らないだけだとしてもそういった行動をとる生物の中で一番成功したのは人間であるのは疑いようがない。」
白龍「観測するのならやはり人が一番だと、そういう事か。」
黒竜「うむ。そういう事だな。」
勇者「・・・。」
勇者(人間を観測する理由か。人も他の動物を観測して本にしたりしているからな。知性あるドラゴンが人間をそういった対象にしてもおかしくは無いか。)
白龍「あぁ、すまない。人間さんを仲間外れにしてしまっていたね。」
女僧侶「い、いえ。大変興味深いお話でした。」
黒竜「ふむ、それなら良かった。しかし青が遅いな・・・。」
白龍「また赤が何かをしたのだろう。毎度の事ながらあいつは飽きないな。」
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