過去ログ - 勇者「魔王が勇者一族に呪いをかけたけどやっと対面できそうだ」
1- 20
427: ◆SHpOT25On.[saga]
2013/01/06(日) 03:48:31.68 ID:0t2iTKtmo
勇者「なぜ俺をそこまでして?」

魔王「お前は自分がどれだけ貴重な存在か分かっていないようだな?」

女戦士「もったいつけずにさっさと教えろイカスミ野郎。」

魔王「お前には相変わらずハラハラさせられるな、自己主張の塊め。」

女戦士「私のどこが自己主張の塊なんだよ!」

魔王「鎧。」

女戦士「紅いだけじゃねーか!!」

魔王「充分だろ。・・・まて今デジャブが・・・・・・。」
女商人「・・・」

勇者「・・・それで、理由は?」

魔王「ふぅむ、特異点の話はしたな。つまりは人間の世界を弄る上で物凄く便利な存在なのだ。」

女僧侶「・・・。」
女魔法「もっと詳しく。」

魔王「あーだからだな、人間社会という物は、常に特異点に導かれ発展を繰り返しているのだから、その特異点との繋がりを極端に作りやすいこいつはあいつが欲しいと思ってもおかしくあるまい。」
魔王「それだけでなくこいつは人間としての才能をこれでもかと詰め込んだ存在でもある。能力の高さはカリスマを生む。こいつ自身が人間の頂点に立つのも易いのだ。」
魔王「さらにこいつの魂源性属性は人間の中では本来ありえない合成属性・・・人間が言う転真属性なのだ。もっとも重要なのがこの部分。」

魔王「完全洗脳は少々都合が悪い所が有る。魂源属性が同じなのは非常に都合がいい。恐らくお前たちはこれからはあいつに完全に洗脳された存在と会う機会が増えると思うが、ぞっとすると思うぞ。」

女僧侶「・・・あ、あの、具体的にどう都合が悪いのでしょうか・・・?」

魔王「端的に言うならば、与えられた情報しか信じなくなる。信仰の為に隣人を殺し、神の為に生贄を捧げる。」
魔王「人には優先順位が有る。与えられた情報が、そいつの優先順位の一番上に躍り出る。つまりは柔軟さが消えうせる。」

魔王「頭が固い奴に人は付いてこないと言う事だ。うむ。」

女魔法「・・・まおうって人間みたい。」

魔王「人間として生きていたこともあった。それに、お前たちは俺から生まれたのだから似ていても何らおかしくは」
女僧侶「ま、待ってください!!」
ガタン!

女商人「っ、どうしたんですか、急に。」

女僧侶「あ、あの、聞き間違いでしょうか。私達、人が・・・人間が貴方から生まれた、なんて」
魔王「お前たちが俺の魔力に触れた時の反応からも推測できることだぞ。」

勇者「何?」
女僧侶「ど、どういう・・・?」

魔王「・・・気持ち悪いという感情は、中途半端に逸脱しているから感じるのだ。」
魔王「私の魔力を感知すると人間たちは吐き気を催す。これは強烈な嫌悪感が由来。」

魔王「ではなぜ感じるか。 答えは簡単、お前たちの魂が私に似ているから。」

女戦士「・・・意味わかんねぇ。似ているものが気持ち悪い?」

魔王「・・・お前は相も変わらず呑み込みが遅いなぁ。」

女戦士「私はお前の知り合いじゃない! それに! ほら、勇者達も信じられないって顔してんぞ!!」

勇者「・・・。」
女僧侶「そ、そんな・・・私の、故郷が、まさか・・・」ブツブツ

魔王「そんなにショックな事かね。」

女魔法「突拍子もない。」

魔王「そうか? そんなもんか、ふむ。」


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
625Res/707.87 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice