過去ログ - 勇者「魔王が勇者一族に呪いをかけたけどやっと対面できそうだ」
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52: ◆SHpOT25On.[sage]
2012/05/04(金) 03:27:22.25 ID:4mhxZ8olo
女魔法「はい。」
毛布≪・・・≫

勇者「・・・。」
勇者(諦めるか。俺が意識しすぎなだけかもしれない。)

勇者「わかったよ。座れ。」

女魔法「ん。」
トサッ

勇者「・・・。」
毛布≪バサッ≫

女魔法「・・・。」

勇者「・・・。」
勇者(・・・大分体が冷えてるな。不本意ではあるが、たしかに即効性の有る体温維持方法か。)

勇者(しかし練炭は火がつくのに時間が掛かる上についても炎を上げないから温める範囲が狭いな。その分長続きはするようだが。)

勇者(調理に置いてもフライパンなどは使いにくい。じっくりと火を通すような調理法が向いている・・・。ん?そうだな、火を上げないなら焦がしにくい。ならば、串焼きなどに向いている燃料か?)

勇者(網焼きや串焼きか。炎に当てるとすすがついてまずくなる。だからこそフライパンなどを間に挟むのだが・・・練炭ならば必要ないか。)

勇者(しかし串焼き、網焼きか・・・。香草や香辛料が欲しくなるな。森ならよく見かけるのだが、草原だとあまり見つからない。今あるのは燻製肉と塩だけ。)

勇者(図書館に居た頃は薪ばかり使っていた。残った炭は特に利用するでもなく捨てていたな。今思えばあの大陸は緑豊かで薪には困らないかった。)

勇者(図書館か・・・。時間が無かったとはいえ一目見たかったな。まぁ、いつか帰る。何か月後か分からないがひと達も行く。その時様子を聞くことも出来るだろう。)

勇者(・・・ここは暗い。月明かりが入ってこないからとても暗いが、その分星が煌めいている。ここから見る星は草原で見る星より明るく綺麗だ。)

鍋≪グツグツ・・・≫

勇者「・・・。」
勇者(いつの間にか湯が沸いている。)

女魔法「・・・・・・スゥ。・・・・・・スゥ。」

勇者(いつの間にか寝ている。・・・いかんな、こんな恰好では風邪を引いてしまう。)

女僧侶「お二人の仲は縮まりましたか?」
スタスタスタ

勇者「・・・僧侶。計算づくか?」

女僧侶「いーえー。なんとなーく魔法さんが勇者様に視線を送っていたのでね?」

勇者「・・・それだけでこの状況を予想出来るのなら大したものだ。それで服はどこだ?いくらなんでも下着で寝る時期じゃないだろう。」

女僧侶「そうですね。ここは風が通りませんけど、寒い物は寒いですしね。しかし、そうですねぇ・・・。」

勇者「? 知らないのか?」

女僧侶「ん?いえ?あ、勇者様はもう馬車の中を覗いたのですよね?」

勇者「? あぁ。一度入ったが、確かに無かった。象牙に潰されているわけでもなさそうだったしな。」

女僧侶「はいはい、なるほど。んー・・・」
スタスタスタ

勇者「・・・。」
勇者(馬車の近くへ・・・?)

女僧侶「よっと。」
鞄≪ガタッ≫

勇者「・・・御者台の下に。」
勇者(明らかに隠されていたな。この流れは計画されていたのだろうか。・・・・・・恐るべしだ。)

女僧侶「全くもういじらしいですねぇ。一緒に寝たいなら一緒に寝たいと言えばよろしいのに。」

勇者「なに?」

女僧侶「なんでもありませんよ。ほら、魔法さん起きてください。」

女魔法「んぅ・・・?」


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