過去ログ - 勇者「魔王が勇者一族に呪いをかけたけどやっと対面できそうだ」
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◆SHpOT25On.
[saga]
2013/03/18(月) 02:18:50.53 ID:3z/IA00wo
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三日後 深夜
玄関大扉≪・・・ギギギギギ≫
義足≪ガシュ!≫
玄関大扉≪ギィィィ・・・カチャ≫
タッ タッ タッ
スタン
ヒュォォォォ・・・
勇者「・・・。」
馬「ブルルル」
勇者(この三日で分かった事が有る。俺は疲労するようになった。)
勇者(原因は恐らく、・・・お母さんと離れた事によるだろう。)
勇者(お母さんは計算付くだったんだ。俺が図書館にやってきた日から、俺が図書館を出るその日まで。)
勇者(・・・手駒だったのかもしれない。計算通りの楽しみを与え、計算通りの悲しみを与える。)
勇者(神の魔力を逆手に取り俺の体の中に入り込み、ずっと、俺と一緒に居た。)
勇者(・・・ずっと、守っていてくれたんだ。意図がどうであろうと、その事実だけで良い。)
鐙≪ガチャ!≫
勇者(一人で行くと発言した事から皆は俺の独断行動を警戒するようになっただろう。俺が出発する時期を全員魔王の準備が終わる前だと考えていた。)
勇者(だから俺はその直前、魔王の準備が終わるほんの少し前に行く事にした。この時期には警戒を緩めるだろう。)
勇者(馬車の機動力の半分を持っていくんだ。皆だけで追いつく事はほぼ不可能。)
勇者「・・・行くか。」
女商人「待ってください。」
勇者「っ! 商人?驚いた、いつの間に・・・。」
女商人「私は今、この家の中の事は詳細に分かりますから・・・」
女商人「勇者さま。私を連れて行ってください。今の私はお水も食べ物も必要ありません。」
女商人「擬人形態も解除されてますから、前より性能が上がってます。勇者様が付けている機械式義足の整備もできます。」
女商人「・・・一人で行くのは、あまりにも、無茶ですから。せめて私だけでも連れて行ってください。」
勇者「・・・・・・。」
勇者(俺の企みが看破されていたわけでは無い、と言う事か。)
勇者(・・・。)
勇者「・・・この道を進んだ場所に大きな町がある。人が居るかは不明だが・・・。」
勇者「当分はそこを目指す。乗ってくれ。」
女商人「は、はい。」
ザスッ
馬「ブルルル」
勇者「・・・皆に言わないでくれて、ありがとう。・・・行くとしよう。」
女商人「・・・はい。」
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