過去ログ - 勇者「魔王が勇者一族に呪いをかけたけどやっと対面できそうだ」
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542: ◆SHpOT25On.[saga]
2013/03/18(月) 02:23:37.67 ID:3z/IA00wo

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土「光魔法光球」

光球≪ぽわん≫

勇者「お母さん、俺はまだ平気です。別に夜休まなくとも・・・」

土「貴方は疲労という物に不慣れよ。本来なら休む時間はしっかり取らなければならない物。」
土「人間はそこまで頑丈じゃないの。」

女商人(・・・勇者さまのお母さん。物質属性のエレメンタル。)

勇者「・・・お母さん、俺が今まで疲れなかった理由は、もしかして・・・」

土「私がやっていた事よ。疲労物質を糖分に戻し、運動により産出される熱を下げ、筋肉の断裂を防いでいたの。」
土「貴方の中に居た間様々な事をしたわ。毒物の分解、内臓の傷の治癒。失血した時は大分魔力を使ったわ。」

土「貴方は本当に無茶ばかり・・・気が気じゃなかったわ。」

勇者「それは・・・すいません。」

女商人(人じゃないのに、勇者さまと親子をしてる。私の得た文化情報と照らしても、状況が特殊なだけで関わり合い自体はおかしい所はない。)
女商人(人間性を会得してるんだ・・・。)

土「・・・不思議な物ね。」

勇者「? 何がでしょうか。」

土「勇者、私達は親子よね?」

勇者「はい。間違いなく。」

土「ならば・・・この子とも親子という事になるわね?」
女商人「っ!」

勇者「それは・・・はい。」

土「と言う事は、この子が父と呼ぶ黒と私は夫婦となるのかしら?」

勇者「それは、少し違う気がしますが。」

土「そこはどうでもよいのだけれど、人というのは繋がりをたくさん持つのね。」

勇者「・・・そうですね。しかしそれは、他の動物でもそうなのでは?」

土「子供は子供で親は親で、動物はそれぞれの世代がそれぞれを生きるのが基本よ。人間を広く定義するのならば社会的動物だわ。」
土「しかし・・・そうね、亜人も含めて人と表現するけれど、人は他の社会性を持つ動物と比べて、自分たちの感性を重視している。」

土「感性を重視して自分達を変容させていく存在、というのは人が持つ独自性と言えるわね。」

勇者「・・・どういう事でしょうか。」

土「貴方はこの子が好きよね?」

勇者「うっ。そ、それは・・・は、はい。」
女商人「っ。」

土「貴方は出来るのならばこの子に好かれたいと思うわね?」

勇者「は、はい。」

土「その為にあなたは自分を変えようとするはず。・・・端的に言えば、自分の感情を基に行動する事。」
土「そしてその感情を群れ全体で共有して完全体へと近づこうとする事こそが他の社会的動物とは一線を画す独自性なのよ。」

勇者「つまり・・・何が言いたいのでしょう。」

土「・・・そうね、紅くなっている貴方達を可愛く思う、と言う事かしら。」

勇者「か、からかわないで下さい。」

女商人(繋がり・・・でも、私みたいな、他の生命に作られたような存在が、一緒になってもいいのかな・・・?)
女商人(色んな問題が出ちゃう。寿命の差とか・・・子孫の問題、とか・・・。)

女商人(自然を基に考えるなら、不合理な繋がり、だよね・・・。)


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