過去ログ - 勇者「魔王が勇者一族に呪いをかけたけどやっと対面できそうだ」
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589: ◆SHpOT25On.[saga sage]
2013/05/18(土) 08:05:06.28 ID:aKzIqfBmo
238「いけないなぁ。このままだと首まで埋まって窒息死だよ。あんだけ大見得切って何もできずに撤退ってハズカチー。」
ズズズズ・・・

頭巾「なんかないの！？　あなた科学者でしょ？　頭いいんでしょ？！」
ズズズズ・・・

238「うーん、飛び道具をいとも簡単に防がれちゃって、近づく事は出来ない・・・。このまま待ってたら窒息死、となると・・・。」
238「戦闘継続不可能かもね。それに、作戦が有ったとしても口で説明してたら気取られて終わりだしー。」ﾁﾗｯ

潜水服「おい。合わせろ。」
スチャ

頭巾「・・・あ、はーい。転真矢詠唱開始」

潜水服「・・・。」
バン！バン！バン！バン！バン！

土「・・・。」
岩≪ズリュ　ガキンガキンガキュドチュバチュ≫
頭巾「詠唱完了」
ﾋﾞｭﾝ

岩≪ドチュッズボッ！！≫

土「・・・。」
スッ　スカ！

頭巾「あっちゃー・・・良い策だと思ったんだけどな。」
238「うぬぬ・・・奥の手まで見せて成果なしなんて、科学者としてはあり得ない失態だよ。」

勇者「睡眠矢」
ビュン

髭面「はっ！効かねェ効かねェ。こちとらお前らがやってきそうな事は全部対策してるんだよ。」

勇者「沼に首まで浸かりながら言うセリフじゃぁないな。」

髭面「うるせぇ！」

実母「・・・悲しいわ、勇者。お母さんとは一緒に居られないのね？」

勇者「・・・お母さん。俺は、」

実母「いいの、貴方に罪は無い。あるのは私・・・呪いが理由だとしても、自分の子供を捨てるなんて、バチが当たったの。」
実母「でも、だったら・・・貴方を元に戻すのは私がやるべき事なのよね。神力顕現」

実母「私は全てを抱けるわ。」
両腕≪スゥ―――・・・≫

勇者「腕が消え・・・！？」

ガシィ！
勇者「なっ！？」
フワッ

土「勇者？」

勇者「動けない！？　何かに掴まれている・・・？！　多腕族の様な見えない腕か！」

実母「おいで、勇者。」
土「行っちゃ駄目よ勇者。」
ガシッ

土「速く沈んでもらえるかしら。大地変容」

実母「うっ」
トプン
238「とうっ。」
ナイフ≪ポイ≫

土「・・・。」
スカッ

背中≪ガキン≫
土「・・・？」
勇者「なっ・・・？」

勇者（お母さんのすぐ後ろに、腕？！　腕だけが浮いている！？）

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