過去ログ - ランサー「ゲイ…ボルグ!」アンリ士郎「アッー!」
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324:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/02(水) 02:28:03.51 ID:TZrqSWzG0


 勝負はランサーの敗北で幕を下ろした。
 必殺の一撃として放たれたゲイボルグ
 無数の棘弾が到達する前にエルキドゥの全身から噴き出した泥がランサーの肉体を包み込み、巨大な岩の塊へと変容させていった。
 それは単なる岩石に非ず、あらゆる攻撃に対して、単純な防御力を上昇させ
 一区画を削岩した一撃を防ぎきられたのだった。



子ギル「それにしても相変わらずですねエルキドゥ。
     面白そうな児戯を見つけると、すぐにそれに戯れる」


エルキドゥ「ふふふっ、悪かったね。つい興が乗ってしまった」



 金髪の少年は、子供を優しく諌めるように青年の咎を叱る。
 彼もまた、まんざらでもないように笑顔を絶やさず作業を続けながら聞き入れている。
 


子ギル「まあ……大人の僕の我侭に比べたらなんてことないんですけどね。
     でもケジメはつけてくださいね。幸い、周りにいた方々がお客さんを避難させてくれたおかげでこの程度の罰にしましたけど」



 空は快晴。
 日差しはやや暖かく、海からの風がちょうどよく頬を冷ましてくれる。
 もとからあり得ない出来事だ。
 これが今生の別れであっても、別段惜しむ必要もない。
 久しく出来なかった命がけの殺し合いに興じた喜びに
 先日までは敗北はしたとはいえ、気分揚々と気も晴れやかではあった。
 だが、子ギルが経営するデパートの被害についての小言と1ヶ月の補修作業に勤しむ罰を科され
 次第に気持ちもまた黙々と沈んでいったのだった。


 ランサーは“あー、かっこつかねぇ”などと今日もぼやきながら、のそのそ汗を流すのだった。



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