過去ログ - 桐乃「ねぇ、散歩行かない?」京介「……そうだな、たまには行ってみるか」
1- 20
110: ◆Koneko/8Oc[sage saga]
2012/07/16(月) 15:44:04.37 ID:Zp0Uc1nVo

もし俺が、桐乃の気持ちを受け入れてしまったらどうなる。
周囲から白眼視されるのは当然のこと、大切な親友だって俺たちから遠ざかって行くだろう。
そうなったときに俺は、桐乃に一体どんな顔をすればいいんだ。

「ね、ねぇ京介……もし、もしもの話なんだけど………………やっぱ、いいや……何でもない」

桐乃が幼馴染や妹の友だちなら、それこそどんなに良かったかと思うよ。
こんなに悩んだり苦しんだりすることもなければ、無意識に誰かを傷付けることもなかった。
どちらかが選択肢を誤れば、俺たちの行き着く先は目に見えている。

正直に言っちまえば、俺は、物心がついたときから桐乃が好きだった。
ごく当たり前の兄貴として妹の幸せを願うなら、俺の取るべき選択肢は一つしかない。
桐乃がそれで納得しようがしまいが、結局、俺たちは……。

「桐乃……」

「ねえ、あたしと京介は……三つ違いなんだよね」

「あ、ああ……今さらそんなこと言ってどうしたんだよ」

「何だか、皮肉だなーと思ってね」

「……皮肉?」

「だってそうじゃん、あたしが小学校を卒業して中学生になると、京介は高校生。
 今度だって、やっとあたしも高校生になれたと思ったら、そっちは大学生になっちゃうし……。
 たまには一緒に通学したいなって思っても、全然無理なんだもん」


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
120Res/85.94 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice