過去ログ - 桐乃「ねぇ、散歩行かない?」京介「……そうだな、たまには行ってみるか」
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115: ◆Koneko/8Oc[sage saga]
2012/07/16(月) 15:48:54.88 ID:Zp0Uc1nVo

まともな神経なら、妹にガチで告白なんか出来るわけがない。
「好きだ」の一言で済むような話だが、桐乃を前にすると、それも違うんじゃねえかと思っちまう。
俺が桐乃を異性として、まったく意識したこともないと言えば嘘になる。
しかし、俺が黒猫やあやせを見るときとは明らかに違うことだけは、俺自身の中でも断言できる。
桐乃を想う気持ちは家族愛だと、そんな陳腐な言葉で片付けられるのもいやだ。

「桐乃、俺は……俺は、おまえが好きだ!」

「ほ、ほほほ本当に!?」

「――って、はっきり言えたらどんなにいいんだろうな」

俺自身が答えを見つけていないのに、適当なことを言って誤魔化せば桐乃を傷付けるだけだ。
桐乃の気持ちをわかっていながら、こうしていつまでも引き延ばすのも同じこと。
それでも俺が素直に「好きだ」と言えないのは、どこか俺の選択肢が間違っているからじゃねえのか。

「ねえ、京介……無理しなくてもいいよ。
 京介の気持ちは、あたしも何となくだけどわかってるつもりだから」

「なぁ桐乃、兄貴にとって――妹ってヤツは、永遠の恋人みたいなものなんだよ」

「……永遠の恋人?」

「ああ、こればっかりは、妹を持った兄貴にしかわからねえことなのかもな。
 けどな桐乃、これだけははっきりしてる。……俺は、この先もいつだっておまえの隣りにいる。
 口では上手く言えねえけど、それが俺の偽りのない気持ちだ」


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