過去ログ - 桐乃「ねぇ、散歩行かない?」京介「……そうだな、たまには行ってみるか」
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26: ◆Koneko/8Oc[sage saga]
2012/04/18(水) 22:44:50.65 ID:4dKIboBGo

「京介がいた高校だから、あやせは行きたかったんだよ」

桐乃のさり気ない一言に、俺は一瞬言葉を失った。
俺が通っていた高校だから、あやせは敢えて選んだんだと桐乃は言う。
しかし俺が卒業しちまった今、そのことにどれ程の意味があるというのだろうか。

「ねぇ京介、どこもかしこも春だよね」

桐乃は俺の顔を覗き込むように見てニッコリと笑い、俺は桐乃の顔を見て固まった。
顔は笑ってるけど、俺の腕を掴んでいる桐乃の指先が、心なしか俺の腕に食い込んでいる。
ペットボトルのお茶を一口飲んでから、桐乃が誰に言うともなく呟いた。

「どうするのかな、あやせ」

「どうにもなんねーだろ、俺はもう卒業しちまってるわけだし」

わざと含みのある言い方をする桐乃。
俺からすると、今までは妹の親友のあやせが、それに加えて今度は同じ高校の後輩になるわけだ。
在籍してたゲー研には今も真壁くんや瀬菜がいるわけだし、少なくない黒歴史も残してきた。
どこで俺の噂があやせの耳に入らないともかぎらない。

「あたし、入学式までに髪の毛の色、黒に戻そうかなーなんて思ってるんだよね。
 入学した後だと目立っちゃうし、やるなら今しかないじゃん」

「どうしたんだよ急に――ていうか、何で今になって」

「わかんないよ……」


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