過去ログ - 桐乃「ねぇ、散歩行かない?」京介「……そうだな、たまには行ってみるか」
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52: ◆Koneko/8Oc[sage saga]
2012/05/12(土) 02:01:31.60 ID:r+5cwEM4o

手を洗ったかどうか聞いただけで、何で死ななくちゃなんねーんだよ。
桐乃といいあやせといい、なぜそうも簡単に俺を殺したがるのか、一度じっくりと聞いてみたいもんだ。

「ちげーよ! ほら、あそこに屋台が見えるだろ。
 さっき俺がトイレに来たときは気付かなかったんだけど、おまえ、たこ焼き好きだったよな」

「買ってくれるの!? でも、今食べちゃうと……ご飯が……」

「一パック買って、俺と半分っこすりゃあいいじゃねーか」

「――そっか、二人で半分っこならいいかも」

たこ焼きの屋台では、人生を踏み外したようなオッサンが退屈そうな顔で客を待っていた。
やっちまったかと思わず桐乃の顔を見たら、意外にも桐乃は嬉しそうな笑みを満面に浮かべている。
ベンチに戻って早速一口食ってみると、外はカリッと、中はトロッと、俺の予想は見事に外れた。

「うん。やっぱ、あたしの思った通りだった」

「あの屋台のたこ焼きが美味いって、わかってたのか?」

「あたし、たこ焼きを焼いてる人を見ただけで何となくおいしいかどうかわかるの。
 さっきのオジサンみたいな、パッと見ダメダメ人間がお勧め、今までハズレたことないもん」

桐乃が力説する美味いたこ焼き屋の見分け方はともかく、確かにこのたこ焼きは美味かった。
中に入ったタコの大きさも申し分ないし、絶妙な焼き加減に至っては職人技だ。


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