過去ログ - 桐乃「ねぇ、散歩行かない?」京介「……そうだな、たまには行ってみるか」
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61: ◆Koneko/8Oc[sage saga]
2012/05/20(日) 22:58:40.86 ID:Hzwjh5S7o

正直なところ、桐乃がこんなにも喜んでくれるとは思っていなかった。
しかし心配するなとは言ったものの、お袋をどうやって説得するか、まったく策が浮かんでこない。
親父の職業柄、家族旅行なんか滅多になかったわけだし、お袋もそのへんは目をつぶって欲しいもんだ。
どっちにしろ俺の横で今もはしゃいでいる桐乃を見ていると、もう後には引けない。

「なぁ桐乃、夏なんてあっという間に来るから、待っててくれな」

「……うん。それまで、あたしも何とか頑張ってみるから」

十五年と数ヶ月――俺は、ずっと桐乃の兄貴をやってきたわけだ。
本人は憶えていないだろうが、ズボラなお袋に代わって桐乃のオムツを換えてやったのは俺だ。
保育園のころ麻疹(はしか)に罹ったときも、俺は泣きながら一晩中桐乃を看病した。
そんな俺が、気づかないわけがない。

「やっぱ、何か心配事でもあるんじゃねーのか?」

「何でそう思うの?」

「何でって聞かれても……俺がそう思ったからっていうんじゃ、理由にはならねえのか?」

「もう少し、気の利いた理由くらい考えてよ」

「……じゃあ、俺がおまえのことをずっと見てたから、って言うのはどうだ?」

「さっきよかマシかも」


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