過去ログ - 桐乃「ねぇ、散歩行かない?」京介「……そうだな、たまには行ってみるか」
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63: ◆Koneko/8Oc[sage saga]
2012/05/20(日) 22:59:51.47 ID:Hzwjh5S7o

何とも歯切れの悪い言い方をする桐乃。
俺にオタク趣味がないとあやせが知っていることは、あのときのあやせのメールで俺も気付いていた。
桐乃とあやせの仲を思えばこそ、俺も敢えてそのことは伏せていたんだが……。

「あやせもあたしのことを思って言い出せなかったんだと思う。
 ……でもそうなると、あやせとしては全力で京介にアタックできるわけじゃん」

「俺には、おまえの言ってる意味が良くわからんのだが……」

「あやせって、兄妹とか姉妹がいるのに憧れてるみたいなんだよね。
 加奈子や瑠璃にはお姉さんとか妹がいるし、麻奈実さんにはあたしと同い年の弟がいるでしょ。
 学校でも自分の兄妹とかの話が出ると、あやせ、いつも寂しそうに笑ってたもん」

「じゃあ、あやせは俺みたいな兄貴が欲しいと思ってるわけか?」

「初めの頃は、多分そう思ってたんじゃないかと思う。
 だけど、それが段々とエスカレートしてきて、いつの間にか恋に変わったみたいな……」

「おまえは、あやせが俺に恋してるんじゃねえか、って言いたいわけか?」

「逆に京介に聞くけど、もしあやせから告白されたらどうする?」

あやせほどの美人から告白されて断る男が、はたしてこの世にいるだろうか。
しかし、もし俺が付き合うと言ってしまうと、即ちそれは桐乃との約束を反故にすることを意味する。
桐乃は初めから俺が返答に詰まるとわかっていながら、わざと聞いてきたのかもしれない。
さあ、どうするよ俺。


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