過去ログ - 桐乃「ねぇ、散歩行かない?」京介「……そうだな、たまには行ってみるか」
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91: ◆Koneko/8Oc[sage saga]
2012/06/24(日) 00:34:21.31 ID:hRdNFJ21o

「あたし、瑠璃が京介のことを好きだって言ったとき、本当に応援してあげようと思ったんだ。
 瑠璃の言葉に嘘はなかったし、人見知りの激しい瑠璃がそこまで京介のことを想っているならって。
 なのに一気に咲いてあっという間に散るなんて、桜かっつーの」

「あいつにもそれなりの事情ってもんがあったんだろ。
 ほら、親父さんの新しい勤め先が見つかって引越さなきゃならなかったし……」

「松戸なんて、転校しなくたって電車で十分通える場所だっつーの」

言われてみれば通えない距離でもねえ。
俺のときもクラスは違ったが、もっと遠くから通っていたヤツもいたっけか。
県外に引越したというならまだしも、確かに転校までするのは行き過ぎかもしれない。

黒猫は俺のことが好きだと言ってくれたし、俺も黒猫のことが好きだった。
それとも、あいつは口で言うほどには俺のことを好きじゃなかったということなのか。

「京介は勘違いしてるかもしれないけど、瑠璃は京介のこと、本当に好きなんだと思う」

「だったら何で転校までしたんだよ。
 瀬菜とかゲー研の仲間とか、苦労して恥も掻いてやっと出来た友だちまで捨てて……」

「そこまでして瑠璃が京介と別れた理由がわからないって言うんでしょ?」

「まあな、俺にはさっぱりわかんねーよ」

「きっと、あたしのことが許せなかったんだと思う。
 だけど瑠璃がそう来るなら、あたしだって遠慮も妥協もしない。全力で瑠璃を叩きのめす!」

桐乃が手に持っているのがペットボトルで良かった。
もしもアルミ缶だったら、今頃はペコッと音がして潰れていたはずだ。


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