過去ログ - 【Fate】私「聖杯戦争?」小津「はい、そうです」【四畳半神話大系】
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1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県)
2012/04/11(水) 20:59:48.92 ID:fmkelLGt0
目の前の人間の成れの果て、もしくはなり損ないの妖怪もどきの言ってる事を把握するのに私は小一時間も要した

私「要するに、小津、お前の言っている聖杯戦争なるものはお前の師匠とお前が行っている自虐的代理代理戦争とは似ても似つかない本物の殺し合いだとでも言うのか?」

小津「はい、その通りです…参加者はアナタと僕を含めて七人です、審判役も既に僕チンが捕まえているので準備は万端です、いつでもスタートおっけーな状態です」

私「…」

小津「どうです?日々、無駄にストレスを無尽蔵に作るアナタにはピッタリなゲームですよ?」

私「…面白そうだが私は遠慮しておく、貴様が殺し合いなどと物騒なことを言うと真に受けてお前を本当に殺してしまいそうだからな」

小津「何を言ってるんですか?真に受けてもらわないとこっちが困るんですよ、ゲームとは言っても殺し合いなんですよ、殺し合い♪」

小津はそういって私の顔をなめ回すようにジロジロと目を這わせてきた
やめろ、ただでさえインパクトのある容姿でこっちも目の置き場に困っているのだ、勘弁してくれ

小津「まぁ、いいでしょう、アナタがそういうおつもりなら仕方ないですね……それなら…」

私「……」

どうやらこの妖怪もどきに私の思いが通じたようだ、正直本当に通じてしまうのは御免被るのだが、
これで小津との妖怪大戦争が行われること心配は無くなったようだ

だが小津は私の思いとは裏腹に、歪んだ焼きナスのような口から聞き逃せられないセリフを奴は吐いた

小津「僕が明石さんの身を守ることを誓いましょう、文句はありませんね?」


その時、私の中にある五山の送り火に火がついてしまったようだ

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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県)
2012/04/11(水) 21:04:09.04 ID:fmkelLGt0
大学三回生の春までの二年間、実益という二単語とはほど遠いくらい、惰性に過ごしたことをここに宣言しておこう
だが、そのような道のりを辿ってしまったのにはある大きな理由があるのだと、これも宣言しておく

過去を省みる気は毛頭無いのだが、それでは話が始まらないと思われるので、思う存分、私の後悔の念でいっぱいなネガティブメインの過去回想を楽しんでもらいたい

以下略



3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県)
2012/04/11(水) 21:06:51.76 ID:fmkelLGt0
私は苦悩した、足りない頭で精一杯に苦悩した
サークルに行く気力が無くなっていくのを日々、感じていた


もはや大学に通うという概念さえも、そして自分の中にある理性という概念さえも崩れだしそうになっていた
以下略



4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県)
2012/04/11(水) 21:11:03.19 ID:fmkelLGt0
私の思いを感じてくれたのか否かは今更知ることはできないだろうが

サークルのメンバー全員が私とは距離を置き、私とは隔絶した謎の世界を繰り広げていた
私も努力をした、彼らの世界を理解しようと一心不乱に彼らの儀式めいたモノに積極的に参加していった

以下略



5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県)
2012/04/11(水) 21:17:58.62 ID:fmkelLGt0
ここは猫ラーメンの屋台

そこで私は小津と二人で猫ラーメンをすすっていた
猫ラーメンはスープを本物の猫でダシをとっているとの噂だが、その味は何度も言うとおり、無類である

以下略



6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県)
2012/04/11(水) 21:19:42.81 ID:fmkelLGt0
どんぶりの底が見えだした時、小津が話を振ってきた
そう、私が一番気にしていた話である、聖杯戦争の話である


小津「僕らは一人につき一体、使い魔を召喚するのです」
以下略



7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県)
2012/04/11(水) 21:22:01.45 ID:fmkelLGt0
小津の説明を一通り聞いた私はまとめてみることにした


・参加者は一人につき一体使い魔を持ち、その使い魔同士を戦わせ、聖杯を得る
・聖杯というものは持ち主の願いをかなえてくれる代物である
以下略



8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県)
2012/04/11(水) 21:23:59.81 ID:fmkelLGt0
私「…明石さんも参加するのだろうか」

そこが重要である、最重要項目である
明石さん、その彼女とは私の部屋の上の部屋に住んでいる、小津が師匠と仰ぐ男の弟子であり、たまに顔を合わせる仲である

以下略



9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]
2012/04/11(水) 22:02:15.06 ID:5U5CMzboo
僕なりの支援ですよ


10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/04/11(水) 22:10:54.86 ID:qmS9xYbco
この発想は無かった



本当にこの発想は無かった
以下略



11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)[sage]
2012/04/11(水) 22:16:46.90 ID:zEm2xBOAO
物凄く予想外だ乙

一体何がきっかけでこの組み合わせを思い付いたのか本当に気になる


12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/04/12(木) 00:04:04.83 ID:YWV+sPRSO
>>1の慧眼に脱帽した


13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県)
2012/04/12(木) 20:40:05.27 ID:9ig8GKG30
明石「ええ、その話なら私も小津先輩から聞きました」

私「何っ!?もう小津の魔の手がそこまで伸びていたのか…何とも忌々しい」

明石「でもおもしろそうじゃないですか、聖杯戦争」
以下略



14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県)
2012/04/12(木) 20:40:32.27 ID:9ig8GKG30
明石「ええ、その話なら私も小津先輩から聞きました」

私「何っ!?もう小津の魔の手がそこまで伸びていたのか…何とも忌々しい」

明石「でもおもしろそうじゃないですか、聖杯戦争」
以下略



15:連投しちまった
2012/04/12(木) 21:16:13.54 ID:9ig8GKG30
その後私はまた四畳半の空間へと返り咲いた

私「はぁ…なんと柔らかい手なんだ…明石さん」

私はこの感動を忘れられなかった、忘れる気は毛頭なかった
以下略



16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県)
2012/04/12(木) 21:39:08.59 ID:9ig8GKG30
今日も今日とて猫ラーメンを吟味する私である
小津のせいで猫ラーメンの味に問題が出ると思案していたのだが、特に問題もなく、いつも通りの猫ラーメンであった


小津「やっと出ましたか、これで全員ですね」
以下略



17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県)
2012/04/12(木) 21:41:30.91 ID:9ig8GKG30
私は久々に読書に耽っていた
それは夏の頃、古本市場で購入した伝記本である
その名も「アーサー王物語」である

アーサーペンドラゴンの伝説やすごい剣を抜いたなどの話が載っていたのだが
以下略



18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県)
2012/04/12(木) 21:49:15.84 ID:9ig8GKG30
私は驚きと疑問で頭をいっぱいにしていた

今は夜の二時…そのような時間帯に私は目が覚めてしまったのだ
決して大学をサボリ、昼時に惰眠を貪ってしまったため中途半端に起きてしまったのではない

以下略



19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)[sage]
2012/04/13(金) 13:28:14.83 ID:ByOi8iYN0
この発想はなかった、期待している


20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)[sage]
2012/04/13(金) 19:01:08.56 ID:IYNXV3PAO
乙した方がいいのは言うまでもない
小津は幸せにならなくてもよい!


21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/04/14(土) 21:32:45.30 ID:7wxRft4oo
明石さんとのいちゃらぶ期待


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