過去ログ - 【Fate】私「聖杯戦争?」小津「はい、そうです」【四畳半神話大系】
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44:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県)[saga]
2012/05/08(火) 20:49:54.80 ID:2r/cvOIf0
私と明石さんは夜の木屋町通に差し掛かった

私「はぁ…はぁ…」

流石にまともに運動という運動をしてこなかったせいか、全身で呼吸をしなければこの激しい動悸を止められそうにないようだ
後ろを振り返り明石さんのお顔を拝見してみたが、私程ではないけどもうっすら汗のようなものが見える


私「はぁ…はぁ…」

いまだに調子が戻らない体を有する自分に嫌気がさしてきた、
運動という行為が人間には必須だということが分かる瞬間であると同時に私の体は堕落しきって、立派な大学四年生とは言えないような体であると自覚した瞬間であった


そんなことを考えているうちに、明石さんはとっくに両の手で銃を作り、その人差し指をこちらに向けていた

私に向けられている明石さんの指先は吸い込まれてしまいそうなほどに、白くきれいであった

私「………」

命の危機であるというのに、こんなことを考えている私はきっと、劣情のみなら成人男性の規定値をはるかに超えた猿学生であるのだろう


私「まだ…やるのか…?」

明石「当たり前ですよ、私たちはマスター…お互いを殺しあわなければ聖杯に手は届かないんですから」

私「………明石さんは」

明石「?…はい?」

私「明石さんは聖杯に…何を願うのだ?」

無粋な質問であっただろうか

だが今の私には時間を稼がなければならない
こんな私でも自分の命は惜しいからである、巡回中のおまわりさんよ、早く来てほしい切実に

明石「…そういえばまだ考えていませんでしたね……そうですね…」

私「………」

やっと体の調子が戻ってきたようだ
これで後500メートルは走れそうな気がする、いや、500メートルでこの状況が好転するかは難しいところであるが…

明石「……ならこういうのはどうでしょう?」


私に聞いてきた
自分の願いを、提案するかのように聞かれてもだな…


明石「世界中の蛾を死滅させるというのは?」



私「………」

明石さん、聞いた私がおろかであったよ


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