過去ログ - 【Fate】私「聖杯戦争?」小津「はい、そうです」【四畳半神話大系】
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48:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県)[saga]
2012/05/08(火) 21:38:59.50 ID:2r/cvOIf0
目が覚めて見た最初の光景はいつもの我が城四畳半の天井であった
いつの間にやら自分の城に舞い戻っているとはまことに驚きであったが

あの辛い現実から逃げれたというのは幸いであった

チリッ…チリッ…

頭の上で音がするので顔を上げてみたら、部屋の唯一の光源に蛾が数匹群がっていた
見ているこちらは大変気分が悪い、大変である

チリッ…チリッ…

普段はあまり気にしないタチなのだが普段の倍の量はあるので
流石に見過ごすことはできなかった

私にも潔癖という概念は少なからずあるのである

それに我が城に居座っても大したもてなしはできないので、気は引けるが追い出すことにした

私「このっ!このっ!」

傍にあった新聞などで追い出しを図ってみたが彼らはどうも私の四畳半の電灯を気に入ったらしい
どうもその場を離れる気が無いらしい

チリッ…チリッ…チリリッ…

私「むぅ…中々やるなこやつ等め」

何故だかこの蛾達はこの四畳半の唯一の光源である電灯にそうとうご執心のようだ
この少々頼りなく光っている電灯を愛してくれるのは私としても嬉しいのだが

私「………」

私「邪魔したくないのだが…ここは我慢してくれ」


チリッ…チリッ…


そして私は、蛾の群れの中から数匹手で捕まえて逃がすことにした
少々、ばっちい気もしないではないが
というか蛾を手で捕まえる今の私にはもう潔癖という概念は消失してしまったようなので、ばっちいも糞もないのであるが

私「さて、逃がして………」

そういえば、明石さんはちゃんと自分の家に帰ることが出来たのだろうか?
いや、私がちゃんと帰り着くことが出来たのだから、あの明石さんが帰れてないわけがないか

カッ!

私「なっ!?」

そう思った瞬間、我が城四畳半全体が白く光りだした

私「っ―――」

その光に私は、数匹の蛾を捕まえたまま、飲み込まれていった


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