過去ログ - ペンデックス「魔力生成のためにご協力をお願いします」上条「」
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12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage saga]
2012/04/12(木) 00:34:16.52 ID:G5bnKV1co

 何分かの沈黙の後、ペンデックスが静かにつぶやいた。すくっと立ちあがる。
 ぺとんと膝の上の座布団が落ちた。
 透明感すらある白い足が上条の目に映り、それを振り払うように無表情のインデックスの顔を見上げる。

 血の気の引いたように青く透き通っていて人間味を感じさせなかった。


「仕方ありません。次善の策を用いることとしましょう」

「次善の策? あんのかよ。あるんならそれで――」

「スキルアウトという存在はこの時間でも活動していると聞き及んでいます。彼らに協力を――」

「ちょっとまちなさい!」


 思わず手を掴んだ。
 一歩踏み出そうとしたインデックス、否ペンデックスを引っ張って座らせる。
 そんなバカなことをさせる訳にはいかない。


「――質問。上条当麻はこの島国の破壊殲滅がお望みなのでしょうか」


 引っ張って座らせた。そのせいで向かい合って座るというよりも抱きかかえられるような形になったペンデックスが無表情のまま腕の中で上条を見上げた。
 薄紅色の唇に思わず視線が釘付けになる。
 ごくり、と唾を呑んだ。

 まだキスは一回だけ。御坂美琴に告白された日の一度きり。
 彼女ではない少女の、しかし憎からず思ってくれている少女の唇の小ささに上条の心の一部が踏みぬかれた。



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