過去ログ - ペンデックス「魔力生成のためにご協力をお願いします」上条「」
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64:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/04/13(金) 12:19:56.80 ID:HJb5FERto

 いつもの語尾を延ばす甘い口調ではなく断罪するかのような強い語尾。
 そして言葉の内容。
 舞夏は当然深夜のことを知っている。
 そして舞夏が知っているということは――

 絶句したままの上条を置いて舞夏は消えていく。
 どすどすという彼女に似合わない足音を立てながら。
 左に曲がったのは行き先が常盤台中学だからなのか、違うのか。
 常盤台に行かないでくれと上条は願ってしまった。


「おはよう、かみやん。舞夏のドロップキックの味はどうだったかにゃー?」


 次に現れたのは当然ながら土御門元春。
 長身に金髪アロハのサングラスという『外側の記号』だらけの存在だ。
 特徴のありすぎる記号群は彼の本質がたやすく見抜けないことを意味している。

 土御門は倒れたままの上条に手を伸ばし強引に立たせた。
 そして鞄を持たないほうの手で上条の尻を叩き歩かせる。
 エントランスにすぐ次の生徒が現れるかもしれない。


「夕べはお楽しみだったかにゃー? って顔じゃないな。真っ青だ」

「土御門――お前――どこまで聞いた?」


 軽薄な友人に血の気のない顔で上条は尋ねる。
 サングラスの向こうの瞳が少しだけ怪しく輝いた。
 どっちにしろ、嘘はこの相手には通用しない。



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