過去ログ - ペンデックス「魔力生成のためにご協力をお願いします」上条「」
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66:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/04/13(金) 12:21:18.29 ID:HJb5FERto

 そんな彼を見下ろしているのは銀髪碧眼のシスター。
 寮の上条の部屋の前。開かれた廊下の手摺から顔を出してじっと見ている。

 先ほど、ここから見ていてもわかる位にピンク色のオーラを出した御坂美琴が嬉しそうに走っていった。
 先ほど、不機嫌極まりないといった土御門舞夏が通りすがりの清掃ロボットを捕まえて乗り回していた。


「――けいこく。固体名御坂美琴による対象への積極的接近を推測可能。本人格に構造的なダメージが発生しました。
 ――けいこく。固体名土御門舞夏の挙動により昨晩の行動を察知されたと推測可能。本人格に構造的ダメージが発生しました。
 ――けいこく。けいこく。けいこく――」


 ハシリドコロを投薬された兵士のように開いた瞳孔で機械的に『けいこく』を繰り返すインデックスの姿をした少女。
 彼女が自動書記なのかそうでないのかは少なくとも外見からだけでは見抜けない。

 そもそも『インデックス』という人格が彼女本来の人格だと何故言い切れるだろう。
 本来の人格が『ペンデックス』であり『インデックス』は『ペンデックス』の一部でしかない可能性も否定できないのだ。
 本人格付属人格など所詮『彼女』の口から出ている単語に過ぎない。
 そしてこの仮定が正しいのであれば『インデックス』の感情を『ペンデックス』も当然有している。
 上条当麻への思慕の念を『ペンデックス』も抱いている。

 赤い舌が上唇を舐めた。

 感情が見えないはずの顔が薄っすらと上気している。


「――考察。やはりこのダメージの修復には魔力が不足しています」


 感情が見えないはずの瞳に熱い情欲の炎がともった。


「前言を撤回することになりますが今晩も上条当麻に協力を願う必要があります」


 そして再び、インデックスの人形のような華奢で可憐な肉体が、ちろりと赤い舌で上唇を舐めた。



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