過去ログ - カルタ「ちよちゃんは蜻さまのことが好きなんだね」
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86: ◆cSsNy1w6Kk[saga]
2012/06/13(水) 18:27:10.90 ID:hsS+4NiU0
凜々蝶「なっ……!」

蜻蛉「手紙では素直に”蜻蛉さん”と書いてくれるのに……」

は、恥ずかしくていえるわけないだろう……!
それにシュンって落ち込むな!

蜻蛉「よし、次は許嫁殿の番だ。先ほどの仕返しと思っても良いぞ! 私の名前を呼べ! 呼び捨てで!」

凜々蝶「なにを言っているんだ、君はっ!」

蜻蛉「また”君は”と言われたぞ、家に着てからずっとだ! どうして私の名は呼べぬのだ?」

凜々蝶「それとこれとは話が違うだろう!」

蜻蛉「違わんな。婚約者同士、仲を深めるのが今回の滞在の理由のはず。さあ呼ぶのだ! 呼ばぬまで離さんぞ! 私はドSだからなっ!」

そう言って、蜻蛉は僕の顔を両手で挟んだまま見つめてきた。
明らかにからかっている顔だ。
口元が緩み、八重歯が覗かせている。
だが少しだけ、目が真剣なようにも見えた。
……にしても、この距離は近いじゃないか!
青い瞳がこちらをまじまじと見るので、僕はつい目をそらす。
それさえも愉快、というように蜻蛉は笑っていた。

凜々蝶「〜〜っ!」

”蜻蛉”という言葉がでない。
というか、言えるわけがない。
でも言わなければ、この状態から抜け出せないのだろう……。


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