47:1 ◆/Np/r2DpDs[saga]
2012/04/15(日) 18:32:49.75 ID:Yn2W/cWU0
「そして、最後の『future』だが……」
「間違いなく、ここに星井美希が出て来るでしょうね……」
48:1 ◆/Np/r2DpDs[saga]
2012/04/15(日) 18:33:28.40 ID:Yn2W/cWU0
「美希さんすごいです〜。わたしもあんなアイドルになりたいですぅ〜」
「くそぅ、ボクがもっと女の子っぽかったら負けないのになぁ〜」
49:1 ◆/Np/r2DpDs[saga]
2012/04/15(日) 18:34:18.30 ID:Yn2W/cWU0
「彼女、これから間違いなく日本を代表するアイドルになるでしょうね。今でもほぼトップアイドルの座にいるのに、
まだまだ成長性がありますよ。彼女だったら、ワールドワイドな活躍も夢ではないでしょう」
50:1 ◆/Np/r2DpDs[saga]
2012/04/15(日) 18:35:19.52 ID:Yn2W/cWU0
「あれでまだ15歳なのが恐ろしいですよね。現状では負ける気はしませんが、将来的には私も敵わないかもしれません」
「美希ちゃんって、頭の回転も結構速いんですよね。タレントとしてトークしても、気持ちの良い受け答えが出来ますし、
51:1 ◆/Np/r2DpDs[saga]
2012/04/15(日) 18:36:05.66 ID:Yn2W/cWU0
「確かに彼女こそ、これからのアイドル業界を引っ張る存在になるだろうな。皆が彼女に憧れて、彼女の様になりたいと
アイドルを目指す。『future』というテーマは、まさに彼女の為にあるようなものだ」
52:1 ◆/Np/r2DpDs[saga]
2012/04/15(日) 18:37:13.88 ID:Yn2W/cWU0
しかし俺と社長にはひとつの考えがあった。これは律子と音無さんにもまだ話していない。昨日寝ずに考えて、今朝一番
に社長に提案したばかりなのだ。完全アイドルの星井美希に勝つには、もはやこの手段しか残されていない。社長がちらりとこちらに目配せする。俺は静かに頷くとすっと席を立ち、静かに発表した。
53:1 ◆/Np/r2DpDs[saga]
2012/04/15(日) 18:38:00.49 ID:Yn2W/cWU0
「今ある時代、それに続く未来で対決したら星井美希には敵わないだろう。ならば未来を変えてやればいい。『こうなって
いたかもしれない』という時代の節目から可能性を探り、今の時代とは別の未来を想像し、そして創造する。ウチは誰も
予想がつかないような未来をこのテーマで表現する」
54:1 ◆/Np/r2DpDs[saga]
2012/04/15(日) 18:38:34.80 ID:Yn2W/cWU0
「……タイムマシンでも作るおつもりですか？」
「それとも奇抜で前衛的なファッションでパフォーマンスするとか……？」
55:1 ◆/Np/r2DpDs[saga]
2012/04/15(日) 18:40:09.52 ID:Yn2W/cWU0
「時代は一方通行ではない。過去があり、現在があり、そして未来につながっていく。現在と未来で勝ち目がないなら、
俺達は過去から星井美希に対抗できる手段を探すしかない。故きを温ねて新しきを知る、まあそういう事だな」
56:1 ◆/Np/r2DpDs[saga]
2012/04/15(日) 18:41:24.62 ID:Yn2W/cWU0
「過去に流行したものを、そのまま引っ張って来ても古臭いだけで真新しさは無い。それだけでは勝てないだろう。
そこはそれなりにアレンジしていく。過去の人気争いに負けたアイドル達だって、彼女達が決して劣っていたわけでは
ない。現代でも通用するように良い所は活かしつつ、弱い所は補う形で、『もし彼女達の路線が生き残っていたら』と
57:1 ◆/Np/r2DpDs[saga]
2012/04/15(日) 18:42:22.07 ID:Yn2W/cWU0
「俺達の事務所が目指す未来と言うのはなあ……」
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