過去ログ - 姫子「グッド・ラック」
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49:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(沖縄県)[sage saga]
2012/04/16(月) 21:00:29.62 ID:jhabFmV8o




――― 北海道 ―――




空は快晴。旅の始まりには最高のコンディション。

もう一度、息を吸い込む。


姫子「……すぅ」


忘れられそうに無いくらいの最高な気分――


「姫ちゃんさーん!!!」

姫子「ごほっ」


不意をつかれてむせてしまった。
人が気分に浸っているのに……。

広い場所へ移動し、バイクを止める。
ヘルメットを外しながら彼女の名を呼ぶ。


姫子「冬、久しぶり」

冬「お久しぶりですっ!」

姫子「……」

冬「おぉー、かっこいいですよー!」


髪をショートにして、活発な印象を与える女の子、斉藤冬。
一つ下で高校時代の後輩になる。わたしが所属していたソフト部のマネージャー。
卒業後、旭川の大学へ進学したので会うのは冬達の卒業式以来になる。

彼女も体が弱くて入退院を繰り返していた。言動が幼いのはこの子の個性。
でも、偶にわたしよりも達観した表情になることがある。


冬「どうかしたんですか?」

姫子「ううん。久しぶり、会いたかったよ」

冬「は、はい……私もです」

姫子「……」


少し恥ずかしそうにしている。1年で人はそんなに変わらないものなんだろうな。

友人との再会に早くも来てよかったと思う。


姫子「風子と会った?」

冬「はい」

姫子「どこ?」

冬「あっちで座ってますよ」

姫子「……」

冬「急ぎの用でもあるんですか?」


とりあえず予定はないから、急ぐ必要なはい。
風子は時間を気にしているんじゃなくて、時計を気にしている。



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